独メルツ首相「対中デカップリングは自分の足を撃つ」初の北京訪問へ
ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は2026年2月24日(火)、中国との関係を「デカップリング(切り離し)」する試みは「誤り」だと述べました。就任後初となる北京訪問を前に、経済関係を維持する姿勢を明確にした形です。
何があった?—「切り離し」は誤り、ベルリンで発言
メルツ首相はベルリンで、「中国から切り離そうとするのは間違いだ」と発言。中国との関係を断つことは「自分の足を撃つようなもの」で、「自らの経済的な機会を台無しにする」とも述べました。
同行するのは約30社の幹部—“貿易ミッション”の色合い
今回の訪問には、自動車、化学、バイオ医薬品、機械製造、循環型経済(サーキュラーエコノミー)などの主要分野で、ドイツの有力企業およそ30社の上級幹部が同行します。首相自身が「高レベルの貿易代表団」を率いる構図で、政治メッセージと企業活動が同じフレームに収まる日程になっています。
北京での予定:経済諮問委員会と中国側指導者との会談
メルツ首相は2月25日(水)に北京で「中独経済諮問委員会」の会合に出席し、中国側指導者とも会談する予定です。経済協力の実務と、トップ同士の対話がセットで組まれています。
訪問先:故宮とメルセデス・ベンツ、そして杭州へ
北京滞在中、メルツ首相は故宮(紫禁城)を訪れるほか、ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツも訪問予定です。その後、杭州へ移動し、中国のロボティクス企業「Unitree Robotics」と、ドイツ企業「Siemens Energy」を訪れる計画とされています。
今回のニュースの読みどころ:言葉の強さが示すもの
「自分の足を撃つ」という表現は、対中政策をめぐる議論の中でも踏み込んだ言い回しです。ポイントは、単に“関係を良くする”というより、切り離しそのものがドイツの経済機会を損なうという見立てを、首相が公の場で強調した点にあります。
- デカップリングは「誤り」という明確な評価
- 首相自らが企業幹部と訪中し、経済案件を前面に
- 北京(政策対話)と杭州(産業現場)の両方を回る構成
経済関係をどう保ち、どこに線を引くのか。メルツ首相の北京での発言と会談内容が、今後の中独間の空気をどのように形作るのかが注目されます。
Reference(s):
Merz: Decoupling from China would be 'shooting ourselves in the foot'
cgtn.com








