国連総会がウクライナ和平決議採択、中国は棄権し「政治解決」を強調
ウクライナ危機の開始から4年の節目となった2026年2月24日、国連総会で「ウクライナの恒久和平支援」決議が採決され、中国は棄権しました。中国側は同日、政治的解決に向けた環境づくりを国際社会に呼びかけています。
何が起きたか:国連総会の採決と結果
国連総会は2月24日(火)、「Support for lasting peace in Ukraine(ウクライナの恒久和平支援)」と題する決議案を採決しました。
- 賛成:107
- 反対:12
- 棄権:51
決議は採択されましたが、各国の投票行動には温度差も見え、和平をめぐる合意形成の難しさもうかがえます。
中国側の発言:「政治的解決」への条件づくり
国連で中国常駐代表部の滕飛(とう・ひ)参事官は、採決後の説明発言で「国際社会がウクライナ危機の政治的解決に向けて有利な条件を整えること」を望むと述べ、中国としても引き続き積極的に取り組む考えを示しました。
また、危機が始まって4年となるこのタイミングを「重要な節目」と位置づけ、国連総会が加盟国の間で和平に向けた共通認識(コンセンサス)を築くうえで、建設的な役割を果たすことに期待を示しています。
棄権の理由:一貫した原則と立場の確認
滕氏は、中国が棄権した理由について「ウクライナ問題に関する中国の一貫した原則と立場を反映したもの」だと説明しました。発言で強調された要点は、次の通りです。
- すべての国の主権と領土保全は尊重されるべきだ
- 国連憲章の目的と原則は守られるべきだ
- 各当事者の正当な安全保障上の懸念は重視されるべきだ
- 危機の平和的解決につながる努力は支持されるべきだ
「賛成か反対か」だけでは捉えにくい立場の置き方として、棄権を通じて原則を前面に出した形です。
「交渉は重要局面」:対話の加速と求められる“勢い”
滕氏は、ウクライナ問題が「交渉にとって重要な局面に入っている」と述べ、実質的な論点を中心に、集中的な対話や接触が進んでいるとの認識を示しました。
そのうえで、関係各方面に対し、
- 前向きな勢いを保つこと
- 合意の積み上げを続けること
- 包括的で、長期的で、拘束力のある和平合意を目指すこと
を呼びかけています。ここで言う「勢い」は、軍事や政治の“即時の答え”というより、交渉を止めないための現実的な継続力を指す言葉として読めます。
長期の視点:欧州の「安全保障の枠組み」まで踏み込む
さらに滕氏は、危機の「根本原因」に向き合う必要があるとし、より均衡が取れ、効果的で持続可能な欧州の安全保障の枠組み(セキュリティの仕組み)を構築することが、欧州の長期的な平和と安定につながるとの考えを述べました。
目の前の停戦や合意だけでなく、その後の地域秩序まで見据えるべきだ、という問題提起でもあります。
要点を一枚に:今回のニュースで押さえるポイント
- 国連総会は決議を採択(賛成107、反対12、棄権51)
- 中国は棄権しつつ、「政治的解決」と国連憲章の原則を強調
- 交渉が重要局面にあるとの認識を示し、合意形成の継続を促した
Reference(s):
China continues to stress political resolution of Ukraine crisis
cgtn.com








