中国テックブランド価値が急伸、技術・革新の評価で世界首位に:Brand Finance 2026
2026年の世界テックブランド価値が拡大する中、中国(中国本土)のテクノロジーブランドが総額で力強い伸びを示し、ブランド評価会社の調査では「技術・イノベーション」の印象でも日本を上回って世界首位に立ったと報告されました。規模で優位な米国、伸び率で目立つ中国という構図が、今年はよりくっきりしています。
Brand Finance「Tech 100」2026:世界のブランド価値は3.7兆ドルに
ブランド評価コンサルティング会社による「Brand Finance Top 100 technology brands 2026」によると、世界のテクノロジーブランド上位100社の合計ブランド価値は2026年に3.7兆ドルに達し、前年比15%増となりました。
中国ブランドは25社で世界2位、合計約4650億ドル
同レポートでは、中国が上位100社に25ブランドを送り込み、合計で約4650億ドルのブランド価値を持つとして世界2位に位置づけています。さらに、中国ブランド11社が世界トップ50に入ったとも報告されました。
特に注目されるのは伸びの強さです。中国ブランドの合計価値は前年比27.1%増で、上位100社に複数ブランドを持つ主要テック勢の中でも最も強い伸びだったとされています。
Brand Financeのバリュエーションディレクター、ロレンツォ・コルッツィ氏は新華社に対し、次のように述べたとされています。
- 「中国が引き続き前進し、テクノロジー全般で機会を持っていることが確かに見て取れる」
- 「市場拡大や市場開拓で、中国ブランドには大きな成長余地がある」
米国は“総量”で優位:上位100社の価値の4分の3超を占める
一方で、総量では米国が引き続き圧倒的です。レポートによると、米国は46ブランドがランクインし、上位100社の合計ブランド価値の4分の3超を占めました。さらに、そのうち約70%が4ブランド(Apple、Microsoft、Google、Amazon)に集中しているとされ、巨大ブランドの存在感が際立っています。
「技術・イノベーション」の印象で、中国が初めて世界首位に
同社の「Brand Finance Global Soft Power Index 2026」(世界15万人超の回答者を対象とする調査)では、中国が「技術・イノベーション」の印象において、日本を上回り初めて世界首位になったと報告されました。この上昇は、同指数における「教育・科学」分野での首位評価とも結びついているとされています。
レポートは、この評価の背景として、以下の分野でのリーダーシップを挙げています。
- 電気自動車(EV)
- 人工知能(AI)
- 再生可能エネルギー
- TikTokやWeChatのような大規模デジタルプラットフォーム(それぞれ世界で6位、11位の価値と位置づけ)
Brand Financeのデビッド・ヘイグ会長兼CEOは新華社に対し、「ビジネスを行うのにとても良い場所と見なされるだけでなく、テクノロジーのリーダーとしても見なされている」と述べたとされています。
数字が示す2026年の空気感:規模と伸び率が同時に動く
今回の断片的な数字から読み取れるのは、テック領域の競争が「一部の超巨大ブランドの総量」と「複数ブランドの成長の厚み」という二つの軸で進んでいる点です。見方を整理すると、次のようになります。
- 世界全体:トップ100の価値が拡大(3.7兆ドル、前年比15%増)
- 米国:ブランド価値の総量と集中度が高い(上位4社への集中)
- 中国:上位100社の顔ぶれと伸び率が目立つ(25ブランド、前年比27.1%増)
ミニ解説:ブランド価値とソフトパワー指数
- ブランド価値:企業ブランドが将来生み出す価値を金額換算した指標(ランキングはその推計に基づく)
- ソフトパワー指数:国や地域への印象・評価(例:技術、教育・科学など)を大規模調査で捉える枠組み
2月26日(木)に公表されたとされる今回のレポートは、2026年の国際ニュースとして「テクノロジーとブランド」が単なる企業競争にとどまらず、印象や評価(ソフトパワー)にも接続していることを改めて浮かび上がらせています。
Reference(s):
Chinese technology brands demonstrate robust growth in total value
cgtn.com








