王楚欽・孫穎莎がWTTシンガポールスマッシュ優勝 男女シングルス制覇
2026年3月1日(日)のWTTシンガポールスマッシュで、男子は世界ランク1位の王楚欽(ワン・チューチン)、女子は孫穎莎(スン・インシャ)がそれぞれシングルス優勝。中国本土勢が主要大会での存在感を改めて示しました。
WTTシンガポールスマッシュで「男女トップ」がそろって戴冠
大会最終日となった日曜、王楚欽と孫穎莎が男女のトロフィーを獲得しました。2人はともに「グランドスマッシュ」シングルスで通算5度目の優勝となり、WTTの主要大会史において、男子・女子それぞれで最も成功した選手としての記録を伸ばした形です。
積み上がるタイトル数
- 王楚欽:グランドスマッシュ・シングルス通算5冠、シニア通算16タイトル
- 孫穎莎:グランドスマッシュ・シングルス通算5冠、シニア通算13タイトル
男子決勝:王楚欽が林昀儒(チャイニーズタイペイ)に4-0
男子シングルス決勝は、王楚欽が林昀儒(リン・ユンジュ、チャイニーズタイペイ)を4-0で下しました。決勝前時点で王は林に対して通算10勝3敗。立ち上がりから主導権を握り、試合を通してリードを守り切りました。
第1ゲーム:11-3で先取、序盤から加速
王は序盤に3-0と先行し、林のフォアが長くなる場面もあって6-2までリードを拡大。そのまま11-3で第1ゲームを取り、流れを作りました。
第2ゲーム:11-8、ゲームポイントを確実に回収
第2ゲームも王が7-3と前に出る展開に。世界王者はゲームポイントをものにして11-8。スコア以上に安定感が目立つ内容でした。
第3ゲーム:10-7からのひと呼吸、タイムアウトが効く
第3ゲームは王が7-4と優位に進めながらも、10-7からゲームポイントをすぐに決め切れませんでした。ここでコーチの王皓(ワン・ハオ)がタイムアウト。仕切り直しの一手が功を奏し、王が11-8で締めて3-0とします。
第4ゲーム:7-7から一気、11-9で完勝
第4ゲームは7-7と並ぶ場面がありましたが、王はそこから崩れずに押し切り11-9。セットカウント4-0でトロフィーを掲げました。
「強さ」はスコアだけでは測れない——決勝で見えた3つの輪郭
今回の男子決勝はストレート勝ちでしたが、内容を追うと、勝負どころの質が際立ちます。
- 先手の取り方:序盤のリードがそのまま試合の温度を決めた
- 一点の重み:第3ゲームのように、ゲームポイントを巡る緊張感が勝敗の輪郭を濃くする
- 外部化できる判断:タイムアウトで「流れ」を切り替え、プレーを再設計できた
優勝回数やタイトル数は結果として見えやすい指標ですが、こうした局面対応の積み重ねが、記録を“継続可能なもの”にしているのかもしれません。
まとめ:グランドスマッシュ5冠が示す「現在地」
WTTシンガポールスマッシュは、王楚欽と孫穎莎がともにグランドスマッシュ・シングルス通算5冠へ到達する場となりました。主要大会で勝ち続けることは、技術だけでなく、準備・修正・集中の総合力が問われる領域です。今回の優勝は、その総合力がいまも高い水準にあることを静かに印象づけました。
Reference(s):
Wang Chuqin, Sun Yingsha capture singles titles at WTT Singapore Smash
cgtn.com








