周冠宇、キャデラック加入で新章へ 2026年F1開幕前に語った手応え video poster
中国出身で初のフルタイムF1ドライバーとなった周冠宇(ジョウ・グアンユー)が、2026年シーズンから米チーム「キャデラック」のリザーブドライバーとして新たな役割に就きます。“10年ぶりの新チーム”が動き出す今、その舞台裏に注目が集まっています。
周冠宇とは:上海育ち、F1「初」の道を切り開いた26歳
周冠宇は上海で生まれ育ち、2022年に当時のアルファロメオ・ザウバーで中国出身として初めてF1フルタイムドライバーとして参戦しました。
3シーズンにわたりグリッドに立ち、通算68回の決勝出走を経験。2024年末にザウバーを離れた後も、F1の現場からは距離を置きませんでした。
2025年はフェラーリでリザーブ、そして2026年はキャデラックへ
周は昨シーズン(2025年)、フェラーリのリザーブドライバーとしてチームに帯同し、レース週末にサポート役を担いながらF1の最前線に残りました。そして2026年は、キャデラックのリザーブとして「新チームの立ち上げ」を内側から支える立場になります。
リザーブドライバーは、万一の代役だけでなく、テストやシミュレーター作業、セットアップ検討などを通じてマシン開発と週末運用を支える存在です。新規プロジェクトほど、こうした役割の重みは増します。
「知っている人が半分いる」──“新チーム”の中にある連続性
周は最近、バーレーンからのZoom取材で次のように語りました。
「キャデラックは新しいチームで、新しいプロジェクトです。でも実際、知っている人や過去に一緒に働いた人が半分くらいいて、うれしいです」
“ゼロからの挑戦”に見えつつも、パドックで積み重ねられてきた人のつながりが、立ち上げ局面の推進力になっていることがうかがえます。
バーレーンでプレシーズンテスト、3月8日の開幕戦メルボルンへ
周は中東で、2026年シーズンに向けたキャデラックのプレシーズンテストに参加。開幕戦は、2026年3月8日にメルボルン(アルバート・パーク)で予定されています。
新チームが新レギュレーション車を作り上げ、さらにパワーユニット面でも混乱を大きくしないことは簡単ではありません。周はその点を評価し、次のように述べています。
「キャデラックが新レギュレーションのマシンを作り、エンジンも変動で大きなドラマが起きないようにするのは、ここまででもかなりの達成だと思います。シーズンが始まるのが待ちきれません」
“10年ぶりの新チーム”が持つ意味:結果より先に問われるもの
キャデラックは、F1にとって「10年ぶりの新チーム」とされます。参戦初年度は順位以上に、完走率、開発の積み上げ、チーム運営の安定がまず評価軸になりやすい局面です。
周のように、実戦経験(68回の決勝出走)とトップチームでの帯同経験(フェラーリでのリザーブ)を併せ持つドライバーが、立ち上げ期の“判断の質”を上げる存在になるのか。2026年開幕直前の今、その視線が静かに集まっています。
Reference(s):
China's first Formula One driver Zhou Guanyu on joining Cadillac
cgtn.com








