中国、光害規制を初めて法制化 国際ダークスカイ週間が2026年に開幕
星空を守る法律が、いま動き出す
暗闇が訪れる4月13日、2026年の「国際ダークスカイ週間」が始まります。世界中の人々に日没後の夜空とのつながりを取り戻し、暗闇という失われつつある資源を守る行動を呼びかけるこの週間は、今年ほどその意義が大きい時はありません。光害は世界的に年間約10%という驚異的な速度で増加し、真の暗闇は遠のき、世界人口の80%以上が光害にさらされた空の下で暮らしています。
中国、生態環境法典で光害規制に初めて体系的に着手
そんな中、中国本土が国際的なダークスカイ運動における意外なけん引役として浮上しています。今年3月12日、全国人民代表大会は8月15日に施行される「生態環境法典」を可決しました。この国の立法史上初めて、光害対策が国家レベルで体系的な法規制の対象となったのです。
同法典は、光害について明確な定義、規制基準、執行メカニズムを確立し、この「見えない汚染物質」が数十年にわたって野放しにされてきた法的な空白を埋めました。この突破口は、市民が長らく生活の質を損なう「隠れた公害」として経験してきた問題に直接対応するものとして、環境保護活動家や法律学者から広く歓迎されています。
失われゆく星空と、新たな「星空経済」の可能性
急速な都市化と経済成長を経験してきた中国本土では、夜空の星が見えなくなることが、単なるロマンの喪失ではなく、生態系や人間の健康への影響として認識され始めています。今回の法制化は、そうした認識が具体的な政策に結実した一歩と言えるでしょう。
国際ダークスカイ週間は、単に照明を消すことを勧めるだけでなく、光の使い方そのものを見直す機会を提供します。中国本土の新たな法整備は、効率的な照明技術の導入や、観光資源としての「星空保護区」の整備など、「星空経済」とも呼べる新たな分野の法的基盤となり得ます。
2026年の国際ダークスカイ週間は、4月13日から20日まで続きます。ほんの数分、外に出て空を見上げるだけで、私たちは自分たちの光の使い方と、それによって失いつつあるものについて、静かに考えるきっかけを得られるかもしれません。
Reference(s):
International Dark Sky Week: China's legal path to a starry economy
cgtn.com








