文化で深める絆:中越の「心の通路」を築く人々の交流
山と川で結ばれ、文化も近く、人々の相互理解と友情に満ちた国同士。2026年4月13日、北京の国家大劇院を訪れた中国の彭麗媛氏とベトナムのグエン・フオン・リー氏は、そんな二つの国を結ぶ「文化の橋」の現場を歩いた。この訪問は、中越両国が今年、国交樹立75周年と「中越民間交流年」を記念して、人と人のつながりを一層深めようとする流れの一環だ。
芸術が奏でる友情の調べ
大劇院では、中国の少数民族舞踊劇のリハーサルや合唱団の録音風景が披露された。二人は時折足を止め、感想を交わしながら、芸術創作の支援や文化サービスの提供、国際文化交流への取り組みについて説明を受けた。
彭麗媛氏は、両国の文化機関や芸術家が多様な手段で交流・協力を強化し、国と国の友情を深め、両国民の善意の絆を育んでほしいとの期待を示した。
「多彩な中国」がハノイに躍動
この友好の動きは既にさまざまな形で実を結びつつある。2025年8月、中国国家民族事務委員会が組織した「多彩な中国」芸術団がベトナムを訪れ、公演と文化交流を行った。ハノイでの2回の公演では、舞踊、器楽、歌が披露され、両国の伝統的な友情の物語が生き生きと語りかけ、約1,500人の観客を魅了した。
ベトナム側は公演の組織・準備と芸術家たちの精緻な演技を高く評価している。
言葉と人の流れが加速する相互理解
近年、ベトナムでは中国語に堪能な人材への需要も高まっている。ハノイ大学孔子学院(ハノイ大学と広西師範大学が共同設立)の秦永華・中国側院長によれば、過去10年で3万人以上の学生を育成し、漢服展示や伝統ゲーム、職業訓練プログラムなどの活動には延べ10万人以上が参加したという。
- 経済連携の深化: 中越の経済貿易協力が深まるにつれ、ベトナムにおける中国語人材への需要は急増している。
- 観光交流の拡大: 両国間の観光往来は着実に成長を続け、人々の相互理解を後押ししている。出入国管理のデータによると、2026年に入ってからの中越国境を越えた往来は延べ475万3千回を記録し、前年同期比20.6%増となった。
未来へ続く「心の通路」
国境を越える人の流れと、言葉や芸術を通じた理解の積み重ね。それらは、政治や経済の枠組みを超えて、隣国同士が信頼を築くための「心の通路」となる。75年の節目の年に、両国は公式行事だけではない、草の根の交流の持つ力を改めて確認し、次の75年に向けた持続可能な関係の土台を、一人ひとりの出会いと共感の中で固めようとしている。
Reference(s):
How China, Vietnam promote peoples' friendship via cultural exchanges
cgtn.com








