文化が結ぶ絆、中国・ベトナムの友好を育む文化交流の現在地
国家間の関係は、政治や経済の枠組みを超え、人々の心をつなぐ文化の力によって深く育まれます。2026年の現在、隣国同士である中国とベトナムの間では、活発な文化交流を通じて相互理解と友好の絆が強められています。
トップレベルが視察、芸術交流への期待
先日、中国本土の北京にある国家大劇場(NCPA)を、習近平国家主席夫人の彭麗媛氏と、ベトナムのトー・ラム国家主席夫人のゴー・フォン・リー氏が共同で視察しました。両夫人は劇場内のオペラハウスやVR創造空間、録音スタジオを見学し、中国の文化機関が芸術創作支援や国際文化交流にどのように取り組んでいるかを学びました。
視察中、中国少数民族舞踊劇のリハーサルや合唱団の録音セッションを見学し、時折立ち止まって意見を交わす様子が見られました。彭麗媛氏は、中国とベトナムが山水を隔てて隣り合い、文化が類似し、両国民の間に理解と友好があると指摘。両国の文化機関や芸術家が様々な手段で交流と協力を強化し、国家間の友情を深め、人々の善意の絆を育むことを期待する旨を述べました。
多彩な舞台が物語る「伝統的友情」
2025年8月には、中国・ベトナム国交樹立75周年および「中国・ベトナム民間交流年」を記念し、中国国家民族事務委員会が組織した「多彩な中国」をテーマとする芸術団がベトナムを訪れ、公演と文化交流を行いました。
ハノイでの2回の公演では、舞踊、器楽、歌などが披露され、両国間の長きにわたる伝統的友情を生き生きと伝える物語が展開されました。約1500人が鑑賞し、ベトナム側は公演の組織や準備、芸術家たちの精緻な演技を高く評価しました。
言語教育と人の往来が後押し
近年、ベトナムでは中国語に堪能な専門家への需要も高まっています。ハノイ大学と広西師範大学が共同設立したハノイ大学孔子学院の秦永華・中国側院長によれば、「過去10年間で、孔子学院は3万人以上の学生を育成し、漢服展覧会、伝統ゲーム、職業訓練プログラムなどの活動にはベトナムで10万人以上が参加した」とのことです。
中国・ベトナムの経済貿易協力が深化する中、ベトナムにおける中国語堪能人材への需要は急増していると秦氏は指摘しています。
また、両国間の観光往来も着実な成長を維持し、両国民間の相互理解を後押ししています。広西出入国検査総站のデータによると、2026年年初以降、中国とベトナムの間の越境旅行者数は累計475万3000人を記録し、前年同期比20.6%増となっています。
このような文化交流と人の往来の活発化は、単なる数字の増加ではなく、隣人同士が互いの文化を尊重し、学び合う関係の広がりを示しています。共通の文化的背景を持ちながらもそれぞれの個性を発展させてきた両国にとって、芸術や教育、観光を通じた草の根レベルの交流は、未来に向けた友好関係の確かな土台を築く営みといえるでしょう。
Reference(s):
cgtn.com








