中国の総発電設備容量、2026年Q1で40億kWに迫る
中国の総発電設備容量が、2026年第一四半期末の時点で約40億キロワットに達しました。世界最大の電力システムとしての地位を維持し、その規模は世界全体の約30%を占めています。この急速な成長は、特に再生可能エネルギー分野の拡大が大きく貢献しています。
加速する設備容量の拡大ペース
中国の発電設備容量は、10億kWから20億kWへの拡大に約8年、20億kWから30億kWへは5年未満を要しました。そして現在、30億kWから40億kWへの到達にはわずか約2年しかかからないと見られており、その成長スピードがどんどん加速していることが分かります。この数字は、アメリカ合衆国の設備容量の約3倍に相当します。
エネルギー構成のクリーン化が進展
設備容量の増加とともに、発電源の構成も大きく変化しています。今年の第一四半期に、水力、原子力、風力、太陽光による発電量は7000億キロワット時に達し、前年同期比で2.8%増加しました。総発電量に占めるクリーンエネルギー(再生可能エネルギー等)の割合は上昇を続けています。
この記録的な設備容量の拡大を牽引しているのは、風力と太陽光を中心とした再生可能エネルギーの急速な成長です。現在、太陽光発電の設備容量は12.3億kW、風力発電は6.5億kWをそれぞれ超えており、両者を合わせると中国の総設備容量の約半分を占めるまでになっています。
洋上風力開発の新たなフロンティアと課題
今年に入り、中国は海岸から85キロメートル以上離れた深海域への洋上風力開発を加速させています。しかし、発電した電力を安全に陸上へ送り返し、電力系統(グリッド)に統合することは、依然として重要な課題として残されています。
国家電網江蘇電力研究所・洋上風力発電技術研究室の李強書記によれば、風力発電が電力系統の安定性に与える影響は、沖合への距離が10キロメートル増すごとに20%増加するといいます。国際的に認められている系統連系方法では、この課題に対処しきれていない状況です。
江蘇省の研究所では、高速回転モーターを中核装置とする新しい系統連系技術の開発に取り組んでいます。
「未来エネルギー」に向けた次の一手
今年発表された政府活動報告には、「未来エネルギー」という概念が初めて言及されました。第15次五カ年計画期間(2026年~2030年)において、中国は水素エネルギーや制御核融合などの開発を加速させ、国のエネルギー安全保障をさらに強化することを目指しています。設備容量の量的拡大から、次世代技術への質的転換への兆しが感じられる段階に入ったと言えるかもしれません。
Reference(s):
China's total installed power capacity nears 4 billion kW in Q1 2026
cgtn.com







