北極圏の急速な温暖化と極端現象が深刻化―中国気象局が2025年報告書を公表
気候変動の最前線である北極と南極で、温暖化のペースが加速し、異常な極端現象が増加していることが、中国気象局の最新報告書で明らかになりました。このニュースは、地球全体の気候システムの安定性を考える上で、今、重要な意味を持っています。
北極の「高熱」と海氷の急減
中国気象局が4月28日に公表した「極域気候変動年次報告書(2025)」によると、北極の2025年の年平均気温は、長期平均より1.14度高いマイナス6.40度を記録しました。特に冬と秋の温暖化が顕著で、バレンツ海とその周辺は「温暖化ホットスポット」とされています。
最も顕著なシグナルは北極海氷の減少です。報告書は、2025年の年平均海氷面積が衛星観測が始まった1979年以降で最小となり、また年間最大海氷面積も47年ぶりの低水準を記録したことを指摘しています。
南極も低温域で異変
一方、南極の2025年の年平均気温はマイナス31.29度で、平年より0.55度高くなりました。南極海の海氷面積も依然として低い状態が続き、年平均、最小、最大面積のいずれも1979年以降の観測史上、ワースト3位以内にランクインしています。
オゾン層の変化にも南北の差
興味深いのは、北極と南極でオゾン層の動向が異なっている点です。南極のオゾンホールは例年より約3週間早く消滅しましたが、北極では2024年3月と比較して2025年3月のオゾン量が急減しました。
国際協力の重要性
報告書をまとめた中国気象局は、極域の監視・評価をさらに強化し、気候変動対策における国際協力を深化させていく方針を示しています。極域の変化は遠い話ではなく、海面上昇や異常気象など、全世界の気候パターンに直接的な影響を及ぼすためです。
この報告書は、地球の「冷凍庫」とも言われる極域が、驚くべき速さで変化している現実を、最新のデータで私たちに提示しています。その影響は、やがて私たちの生活にも及んでくるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com



