「対立ではなく共創を」ノーベル賞受賞者カペッキ氏が説く、中・米・欧の科学協力の必要性 video poster
科学の進歩に国境はないと言われますが、現実には国家間の競争や緊張が避けられない時代が続いています。そんな中、2007年にノーベル生理学・医学賞を受賞したマリオ・カペッキ氏が、中国本土、米国、そして欧州の3者がより強く連携することの重要性を訴えています。
「分断」よりも大きな価値を生む「共創」の力
カペッキ氏は独占インタビューの中で、個別の国家が独立して活動するよりも、互いに協力し合うことで得られる成果の方が遥かに大きいと指摘しています。
同氏は、国家間の対立について次のように警鐘を鳴らしています。
- 破壊的な競争の回避: 2つの国が争い合うことは、世界にとって破壊的であり、非常に困難な状況を招く。
- シナジーの創出: 協力して機能すれば、個別に活動する場合よりも多くのものを創造できる。
限られた地球資源を全人類のために
また、カペッキ氏は、地球上のリソースには限りがあるという現実的な視点から、協力は単なる「理想」ではなく「必要不可欠な選択」であると強調しました。
科学的な知見や資源を共有し、それを最大限に活用することが、結果としてすべての人々に利益をもたらすと説いています。
- 普遍的な利益: 性別や人種に関わらず、あらゆる人々が恩恵を受けられる仕組み作り。
- ウィン・ウィンの関係: 資源の共有こそが、関わるすべての人にとってプラスとなる状況(ウィン・ウィン)を作り出す。
競争ではなく共同の努力こそが、人類全体の進歩を加速させる原動力になる。世界的に緊張が高まる局面において、科学という共通言語を通じた対話の可能性を提示する、重みのあるメッセージといえます。
Reference(s):
Nobel laureate Mario Capecchi calls for China-US-EU collaboration
cgtn.com