中国本土の雄安新区が描く「緑の都市」の姿:森林率35%超へ video poster
都市開発と環境保護の両立という世界的な課題に対し、中国本土の雄安新区が提示している新しい都市モデルが注目を集めています。
森林率が11%から35.1%へ:劇的な緑化の歩み
2017年の始動以来、雄安新区では計画的な植樹が進められてきました。その結果、地域の森林カバー率は当時の11%から、現在は35.1%まで大幅に向上しています。
単に木を植えるだけでなく、都市の生態系そのものを再設計することで、持続可能な環境づくりが進められているのが特徴です。
住民の日常に溶け込む「3-1-300」基準
雄安新区が導入しているのが、住民がストレスなく自然に触れられるように設計された「3-1-300」というアクセス基準です。これは、すべての住民が以下の環境を身近に持てるようにすることを目標としています。
- 3km圏内に森林があること
- 1km圏内に緑地帯があること
- 300m圏内に公園があること
すでに多くの公園が開園しており、住民は窓から緑の景色を眺め、わずか数分で公園に到達できる生活を手に入れています。都市の利便性と自然の癒やしを同時に追求するこのアプローチは、現代の都市生活におけるクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)の向上に寄与しています。
都市機能の分散と地域連携の強化
環境面でのアップデートと並行して、経済的な基盤整備も加速しています。この9年間で、400以上の国有企業部門がこの地に拠点を構えました。
これにより、首都としての機能に特化しつつある北京の負担を軽減し、北京・天津・河北地域の協調的な発展を後押しする構造が構築されています。単なる「新しい街」づくりではなく、広域的な都市ネットワークの一部として、機能的に分散された都市ライフを実現しようとする試みだと言えます。
Reference(s):
cgtn.com