中国本土が2026年の基礎研究予算を増額、科学技術の「根幹」への投資を加速
科学技術の競争力が国家の未来を左右する現代において、基礎研究への投資は最も重要な戦略の一つです。中国本土の国家自然科学基金委員会(NSFC)が発表した2026年の予算案では、基礎研究への政府支援を大幅に強化する方針が示されました。
2026年予算:前年比6.09%の増額
発表された予算案によると、2026年の自然科学基金カテゴリーの予算は418.6億元(約61.5億ドル)に設定されました。これは2025年の支出水準から24億元の増額となり、前年比で6.09%の成長を記録しています。
この増額は、基礎研究に対する中央政府の支援がより強まっていることを裏付けています。
予算の配分と支援対象
NSFCの2026年度一般公的予算支出において、自然科学基金カテゴリーが占める割合は81.71%に達し、予算の大部分が基礎研究に充てられる計画です。
具体的に支援されるプログラムは、以下を含む18のカテゴリーに及びます:
- 一般研究プロジェクト
- 青年科学基金プログラム
- 地域科学基金
- イノベーション研究グループ
40年にわたるNSFCの歩み
1986年2月に設立されたNSFCは、中国本土における基礎研究への公的資金提供の主要な窓口として機能してきました。
設立から40年以上の歩みの中で、その実績は極めて大規模です:
- 累計支援プロジェクト数:約88万件
- 総資金額:4,608億元(約667億ドル)
- 支援した研究者数:約480万人
短期的な成果を求める応用研究ではなく、あえて時間のかかる「基礎研究」に重点を置く姿勢は、長期的な技術自立を目指す戦略的な意図が読み取れます。世界各国がテック競争を激化させる中で、地道な基礎研究への投資がどのような結実を見せるのか、今後の展開が注目されます。
Reference(s):
China boosts 2026 science funding, focusing on basic research
cgtn.com

