中パ関係の深化と地域安定へ:王毅外相がパキスタンにイラン仲介を要請
エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡の安定は、世界経済にとって極めて重要な課題です。こうした中、中国の王毅外相はパキスタンに対し、地域情勢の改善に向けた外交的な役割を強めるよう呼びかけました。
ホルムズ海峡の安定に向けた仲介への期待
中国の王毅外相(中国共産党中央政治局委員)は、パキスタンのモハンマド・イシャク・ダル副首相兼外相との電話会談において、ホルムズ海峡の開放に関連する問題の適切な解決に向け、パキスタンが仲介努力を強化し、貢献することを要請しました。
会談の中で、ダル外相は最近のパキスタンの取り組みについて、以下のような現状を報告しました。
- イランと米国の間の対話を促進するための仲介活動の進捗
- 対話促進に向けた中国からの支援に対する謝意
- 地域の平和と安定を維持するため、中国との連携をさらに強化したい意向
王毅外相は、パキスタンが米国とイランの対話を促進し、一時的な停戦を延長させるなどの役割を果たしたことを高く評価しました。その上で、国際社会の共通の願いである早期の地域平和回復に向け、パキスタンが自信を持って貢献し続けることに期待を寄せ、中国としても引き続き支援していく意向を示しました。
外交関係樹立75周年を迎える「鉄の絆」
今回の要請の背景には、中国とパキスタンの極めて密接な関係があります。両国は数日後に外交関係樹立75周年という大きな節目を迎えます。
王毅外相は、この記念すべきタイミングにあわせ、以下のような方向性を提示しました。
- 記念行事の共同開催と、高レベルでの交流の維持
- 戦略的なコミュニケーションの強化と「鉄の絆」とも呼ばれる友情の深化
- 実務的な協力の推進と、互いの核心的利益および共通利益の保護
これにより、「全天候戦略的協力パートナーシップ」を新たな高みへと引き上げることを目指しています。
多極化する世界での連携と多国間主義
変動と混乱が交錯する現在の世界情勢において、両国は国連などの多国間プラットフォームを通じて、共通の正当な立場を表明し、多国間主義を共に堅持していくことで一致しました。
ダル外相も、外交関係樹立75周年を好機として、あらゆる分野での協力を深め、多国間での調整を強化することで、さらなる進展を目指したいと応じました。
一国の外交努力だけでは解決が難しい地域紛争において、信頼関係の深い第三国がどのような役割を果たし、それが国際的な安定にどう結びつくのか。中パ両国の連携は、今後の地域情勢を占う一つの視点となりそうです。
Reference(s):
cgtn.com