APEC 2026に向けた道筋が具体化へ:上海で高官会合を開催し「共栄」を議論
2026年11月に開催されるAPEC経済首脳会議を控え、その準備段階となる重要な高官会合が上海で開催されました。アジア太平洋地域の持続可能な成長と共栄に向けた具体的なロードマップの策定が進んでいます。
「共に繁栄するアジア太平洋共同体」の構築へ
5月18日から19日にかけて上海で行われた「APEC中国2026 第2回高官会合(SOM2)」では、今年のメインテーマである「共に繁栄するアジア太平洋共同体の構築」に基づいた議論が行われました。
中国の馬兆旭外務次官は開会式において、深セン宣言をプラットフォームとして活用し、アジア太平洋共同体の目標を達成するためのロードマップを描いていく意向を表明しています。
成果を導き出すための「4つの柱」
11月に深センで開催されるAPEC経済首脳会議に向けて、中国側は以下の4つの重点分野(柱)を掲げ、具体的な成果をまとめる方針です。
- 貿易:自由で公正な貿易の促進
- コネクティビティ:物理的・デジタル的な接続性の向上
- イノベーション:技術革新による新たな価値創造
- 発展:地域全体の持続可能な発展
これらの要素を統合することで、地域全体の経済的な結びつきを強め、共に成長できる枠組みを目指します。
多角的な準備が進む「中国年」
今回の高官会合に先立ち、5月11日から17日にかけては、さまざまな委員会やワーキンググループによる約40もの会議が実施されました。参加した分野は多岐にわたります。
- 貿易および投資
- 経済・技術協力
- 女性の活躍推進
- 電気通信および食料安全保障
これらの会議には、APECメンバーやAPEC事務局、オブザーバーなど1,000人以上の代表者が参加しました。参加者からは、年初からのAPEC協力の進展や、中国によるホスト運営への高い評価が寄せられており、「APEC中国年」を実りあるものにするための意欲が共有されました。
世界経済の不透明感が増す中で、アジア太平洋という広大な地域がどのように「共栄」の形を具体化させていくのか。深センでの首脳会議に向けた動きに注目が集まります。
Reference(s):
Second Senior Officials' Meeting of APEC China 2026 held in Shanghai
cgtn.com



