世界が注目するドローンの最前線、深センで「ドローン・ワールド・コングレス2026」が開幕
2026年5月21日、中国の深センで「ドローン・ワールド・コングレス2026」が開幕しました。世界中の視線が集まるこのイベントは、単なる製品展示の枠を超え、現代の「低空経済(低空域での経済活動)」を牽引する中国の圧倒的な産業基盤を浮き彫りにしています。
過去最大規模で展開されるドローンの祭典
今回の大会は、深センコンベンション&エキシビションセンターの全9ホールを使い切る、11万平方メートルという記録的な規模で開催されています。5月23日まで行われるこのイベントには、17の国と地域から合計1,220社が集結しました。
会場には数万台のドローンや低空経済に関連する製品が並び、業界の急速な拡大を象徴する光景が広がっています。以前は来場者として参加していた企業が、今年は出展社として自社の能力をアピールするなど、参入企業の層が厚くなっている点も特徴的です。
「世界が中国を見る」サプライチェーンの強み
業界関係者の間では、中国、特に深センが持つサプライチェーンの完備さが改めて注目されています。出展している企業の代表者は、「今や世界中がドローンについて中国に注目している。あらゆる要望に応えるカスタマイズが可能で、ワンストップのフルサプライチェーン・ソリューションを提供できる」と、その競争力を語っています。
実際に、深センは以下のような驚異的なシェアを誇っています。
- コンシューマー向けドローン: 世界生産量の約70%を占める
- 産業用ドローン: 世界生産量の約50%を占める
このように、設計から製造までがひとつの地域に集約されていることが、迅速な製品開発と低コスト化を実現し、世界的なシェアにつながっていると考えられます。
グローバルな関心と10年の歩み
本大会には、日本、韓国、アメリカ、カナダ、インド、アラブ首長国連邦(UAE)など、50以上の国と地域から専門のバイヤーが訪れています。また、中国国内からも30以上の省・直轄市・自治区から政府機関や運用者が参加しており、官民一体となった取り組みが見て取れます。
2017年に始まり、今年で10回目を迎えるこのコングレスは、これまでに150以上の国と地域から100万人以上の代表者が参加してきました。単なる技術競争ではなく、物流、農業、災害救助など、社会インフラとしてドローンをどう組み込むかという視点が、世界共通の課題として共有されています。
Reference(s):
Drone World Congress: 'Whole world looks to China for drones'
cgtn.com



