深センが牽引する「低空経済」の衝撃:世界を席巻するドローン産業の最前線
中国本土の深センで、世界最大級のドローンイベント「第10回ドローン世界会議」が開幕しました。空の空間を経済活動に活用する「低空経済(Low-Altitude Economy)」の加速が、いま世界的に注目を集めています。
世界中から集結するドローン産業のハブ
今回の会議には、世界17の国と地域から1,220社もの企業が集結しました。会場には1万機を超えるドローンや低空経済関連製品が展示され、深センが静かに、しかし確実に世界で最も支配的なドローン産業クラスターを構築してきたことが浮き彫りとなりました。
圧倒的な市場シェアを誇る「深セン・モデル」
深センの低空経済セクターには、約1,900社もの企業がひしめき合っています。その市場支配力は数字に顕著に表れています。
- コンシューマー向けドローン: 世界市場の約70%を深セン製が占める
- 産業用ドローン: 世界市場の約50%を深セン製が占める
2023年時点での年間生産額は900億元(約130億ドル)を超え、前年比で20%の成長を記録しました。
加速し続ける成長曲線と2026年の現状
この成長の勢いは衰えるどころか、さらに加速しています。2025年の民間ドローン生産量は前年比で40.1%増と大幅に伸長しました。
さらに直近のデータを見ると、2026年1月から2月にかけての輸出額は、前年同期比で66.9%も急増したことが広州税関の発表で明らかになっています。物流の効率化や都市インフラの変革を目指す「低空経済」のコンセプトが、単なる構想から具体的な産業上の成果へと移行している段階にあると言えるでしょう。
空を単なる移動経路ではなく、新たな経済活動の場として捉え直すこの動きは、都市の在り方や物流の常識を根本から変える可能性を秘めています。テクノロジーの集積地である深センが、どのような未来の空をデザインしていくのか、その動向から目が離せません。
Reference(s):
Shenzhen's low-altitude economy soars as city leads global drone race
cgtn.com



