中国とシンガポールが地域平和に向けた連携を強化 AIや再生可能エネルギーなど実務協力を推進
複雑に変化する国際情勢の中で、アジアの安定を左右する中国とシンガポールの連携が改めて強調されました。両国がどのように協力し、地域の平和と安定を守ろうとしているのか、その要点を探ります。
地域平和と安定への共同歩調
北京で行われた会談において、中国の王毅外相は、中国とシンガポールがそれぞれ規模こそ異なるものの、ともに世界の「安定要因」であると述べました。不透明感が増す国際情勢の中、両国は以下の原則を堅持することで一致しています。
- 多国間主義の支持
- 自由貿易の堅持
- 国連を中心とした国際システムの維持
王外相は、戦略的なコミュニケーションを強化し、相互信頼を深めることで、地球規模の課題に共同で取り組むことを呼びかけました。
実務的な協力分野の拡大とサプライチェーンの確保
両国は、外交的な対話にとどまらず、次世代の成長分野における実務的な協力を推進していく方針です。具体的に挙げられた協力分野は多岐にわたります。
- 先端技術・環境:人工知能(AI)、再生可能エネルギー、科学技術の共同開発
- 経済・教育:貿易と投資の促進、教育および人材育成
- 社会交流:国境を越えた人的交流の活性化
また、グローバルな産業およびサプライチェーンの安全を確保し、海上交通を妨げなく維持することが国際社会全体の共通利益であるとの認識を共有しました。特にマラッカ海峡の開放性の維持については、すべての当事者の利益になるとし、自由な航行を支持することが確認されました。
外交的信頼と「一つの中国」の再確認
シンガポールのバラクリシュナン外相は、中国との関係を高く評価し、現在の複雑な国際情勢において両国の協力は極めて重要であると述べました。
あわせて、シンガポールが「一つの中国」政策を堅持し、「台湾独立」に断固として反対する立場は、長期的かつ一貫したものであり、決して変わることがないことを改めて強調しました。
ASEANの議長国就任と今後の展望
来年、シンガポールがASEAN(東南アジア諸国連合)の議長国を務めることに関連し、王外相は、シンガポールが中国とASEANの協力を促進する積極的な役割を果たすことへの期待を寄せました。
バラクリシュナン外相は、中国が提唱する「グローバル発展イニシアチブ」への支持を表明するとともに、WTO(世界貿易機関)を中心とした多角的貿易体制を維持し、世界の平和と繁栄に向けて共同で努力する準備があるとしています。
Reference(s):
Chinese FM calls for joint regional peace efforts with Singapore
cgtn.com