中国の王毅外相、湾岸地域の永続的停戦を呼びかけ インドネシアとも連携深化へ
中国の王毅外相がニューヨークで開催された国連安全保障理事会のハイレベル会合に合わせ、バーレーンおよびインドネシアの外相と相次いで会談しました。混迷が続く中東情勢への対応と、新興国同士の結束を深めるという、中国の外交的なアプローチが鮮明になっています。
湾岸地域への「永続的な停戦」を提唱
王外相はバーレーンのアブドゥラティーフ・ビン・ラシード・アル・ザヤニ外相との会談において、湾岸地域における包括的かつ永続的な停戦の必要性を強く訴えました。
王外相は、中国が湾岸諸国の良き友人でありパートナーであることを強調した上で、次のような視点を提示しています。
- 早期の平和回復: 本来起こるべきではなかった紛争を長期化させず、早期に平和と静寂を取り戻すべきであること。
- 緊張緩和の推進: 国際社会はデエスカレーション(緊張緩和)に倍の努力を払い、火に油を注ぐような行動に反対すること。
- 調停への支持: パキスタンなどの国々による調停努力を支持し、政治的な解決に向けて安保理が正しい方向に進むよう調整すること。
これに対しアル・ザヤニ外相は、中国が中東および湾岸地域の平和推進に積極的に取り組んでいることに謝意を表し、さらなる役割への期待を寄せました。
インドネシアとの多角的連携を深化
また、王外相はインドネシアのスギオノ外相とも会談し、二国間関係のさらなる発展と多角的な協力体制の強化で合意しました。
特に、新興経済国および主要な発展途上国の代表としての責任について、以下のような論点で意見を交わしました。
- 国連の権威維持: 変動と混乱が続く世界において、国連の権威と地位を共同で維持し、安定をもたらす貢献をすること。
- 実務的な協力: エネルギーや鉱物資源といった戦略的分野での協力を深めること。
- 海洋開発の推進: 海洋開発に関する合意事項を共同で実施し、地域的な安定と包摂的な発展を促進すること。
スギオノ外相は、中国企業にとって良好なビジネス環境を提供することを約束し、包括的な戦略的パートナーシップを一段上のレベルへと引き上げる意向を示しました。
国連中心の国際システムをめぐる視点
今回の外交日程は、王外相が国連憲章の目的と原則を維持し、国連を中心とした国際システムを強化するためのハイレベル会合を主宰するという文脈で行われました。
大国間の対立や地域紛争が絶えないなかで、中国が「調停者」としての立ち位置を明確にしつつ、グローバルサウス(新興国・途上国)との連携を強めることで、国際社会における存在感を高めようとする姿勢がうかがえます。
Reference(s):
Chinese FM Wang Yi calls for durable ceasefire in Gulf region
cgtn.com



