王毅外相が多国間主義を強調、セルビアとの「鉄の絆」をさらに深化へ
ニューヨークで開催された国連安全保障理事会のハイレベル会合の合間に行われた会談で、中国の王毅外相は、多国間主義の実践と国連の権威を守ることの重要性を改めて訴えました。分断が進む現代の国際社会において、対話と協調の枠組みをどう維持するかが改めて問われています。
多国間主義への回帰と国連の役割
王外相は、世界各国の外相との個別の会談を通じ、特定の国による主導ではなく、多様な国々が協力して課題に取り組む「多国間主義」の推進を呼びかけました。特に、国際秩序の基盤である国連の権威を維持し、その機能を十分に発揮させることが、地球規模の課題を解決するための不可欠な道であるという視点を提示しています。
セルビアとの戦略的パートナーシップの拡大
今回の外交日程の中で特に注目を集めたのが、セルビアのマルコ・ジュリッチ外相との会談です。王外相(同時に中国共産党中央政治局委員)は、セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領の訪中が、両国関係において重要な節目となったことに言及しました。
セルビアは、中国が提唱する以下の4つの主要イニシアチブの実施を促進する共同声明を、世界で初めて発表した国となりました。
- グローバル開発イニシアチブ(持続可能な開発の推進)
- グローバル安全保障イニシアチブ(共通、包括的、協調的な安全保障)
- グローバル文明イニシアチブ(多様な文明の対話と共生)
- グローバルガバナンスイニシアチブ(国際管理体制の公正な改革)
これらの合意は、中国とセルビアの関係が極めて高いレベルにあり、相互の信頼関係が強固であることを象徴しています。
AIや新エネルギー、インフラ整備での具体策
両国は、単なる政治的な合意にとどまらず、実利的な協力関係を加速させることで一致しました。具体的には、以下のような分野での連携が優先事項として挙げられています。
- インフラ整備:ハンガリー・セルビア鉄道プロジェクトの推進
- 先端技術:人工知能(AI)および新エネルギー分野での協力拡大
- 国際連携:国連などの国際プラットフォームにおける協調の強化
ジュリッチ外相は、中国がセルビアの主権と領土保全を一貫して支持していることに感謝し、「外部環境がどのように変化しようとも、セルビアは欧州における中国の最も信頼できる『鉄の友(ironclad friend)』であり続ける」と強い意志を示しました。また、「一つの中国」原則を堅持し、新時代における「中国・セルビア運命共同体」を新たな段階へと引き上げる意向を表明しています。
Reference(s):
Wang Yi calls for multilateralism in meetings with global counterparts
cgtn.com



