中米関係に「戦略的安定」を。王毅外相がニューヨークで語った今後の展望
世界経済や安全保障に多大な影響を与える中米関係。その安定は、単なる二国間の問題にとどまらず、地球規模の平和と人類の未来に直結する重要な課題となっています。
国連安全保障理事会のハイレベル会合に出席するためニューヨークを訪れている中国の王毅外相(中国共産党中央政治局委員)は、米国の戦略的・ビジネス界の代表者らと会談し、今後の両国関係について重要な見解を示しました。
「戦略的安定」という新たな方向性
王外相は、中米両国の首脳が北京で歴史的な会談を行い、二国間関係の新たな位置づけとして「戦略的安定の建設的な関係」を構築することで合意したことに言及しました。この合意を具体的にどう形にしていくかが、現在の焦点となっています。
王外相が強調したのは、以下のポイントです。
- 共通の期待: 中米関係が健康的で安定し、持続的に発展することは、国際社会全体の願いである。
- 両国の責務: この安定を実現することは、中国と米国の双方が果たすべき使命である。
- 具体的行動: 首脳間のコンセンサスを実際の行動に移し、早期に戦略的安定を実現させる準備がある。
協力の拡大と相違の管理
関係改善のためには、単なる対話だけでなく、実務的なアプローチが必要であると王外相は説いています。具体的には、「双方が同じ方向に進むこと」が不可欠であり、以下の取り組みが重要であると述べました。
- 効果的に相違点を管理すること。
- 協力できる分野(リスト)を拡大すること。
- 対立する課題(リスト)を削減すること。
これは、対立を完全に解消することを目指すのではなく、管理可能な状態に置きながら、共通の利益を追求するという現実的なアプローチと言えるでしょう。
台湾海峡の平和と原則について
また、王外相は台湾海峡の情勢についても明確な視点を提示しました。「台湾独立」の動きは、台湾海峡の平和と安定にとって根本的に相容れないものであると指摘しています。
台湾海峡における衝突や対立を避け、平和を維持するためには、以下の原則を堅持することが不可欠であると強調しました。
- 「一つの中国」原則の遵守。
- 中米三共同コミュニケの尊重。
大国間の関係が揺れ動く中で、互いの譲れない原則を再確認しつつ、いかにして共存の道を探るのか。そのバランスの模索が、今まさに求められています。
Reference(s):
Wang Yi urges constructive relationship of strategic stability with US
cgtn.com



