米中両軍がハワイで会談、航空・海上安全の確保に向けた対話を継続
米中両軍の代表者がハワイに集まり、航空および海上の安全確保を目的とした実務的な会談を行いました。大国間の緊張が続く中で、偶発的な衝突を避けるための「対話の窓口」をどう機能させるかが、いま改めて問われています。
ハワイで実施された実務会談の狙い
中国人民解放軍の発表によると、5月28日から29日にかけて、軍事海上協議協定(MMCA)に基づくワーキンググループ会合がハワイで開催されました。この会合は、戦略的安定性を備えた建設的な米中関係を構築するという合意に基づいたものです。
両側は、現在の航空・海上における安全保障状況について、率直かつ建設的な意見交換を行いました。特に、2025年のMMCA合意以降に運用されている「航空・海上遭遇時の安全のための行動規範」の執行状況について評価し、さらなる安全向上に向けた具体策を議論したとされています。
「誤認」と「誤算」を防ぐためのコミュニケーション
今回の会談を通じて、両軍は以下の点において認識を共有しました。
- 現場のプロフェッショナリズム向上:軍同士の効果的な意思疎通が、最前線で任務に就く部隊のより専門的な行動を後押しする。
- 相互理解の深化:対話を継続することで、相手の意図に対する誤解(誤認)を減らすことができる。
- 不測の事態の回避:密接なコミュニケーションが、意図しない衝突や計算違い(誤算)を防ぐ鍵となる。
安全保障を巡る視点の相違
対話が進む一方で、安全保障に対する根本的な視点の違いも改めて示されました。中国側は、航行の自由や上空飛行の自由を口実にした、自国の主権や安全を損なうあらゆる行動に断固として反対する姿勢を明確にしています。
また、中国を標的とした挑発行為や接近しての偵察、妨害活動に対しても反対を表明し、領土主権と海洋権益をしっかりと守り、地域の平和と繁栄を維持していく方針を強調しました。
互いの主張には隔たりがあるものの、現場レベルでの衝突を避けるための実務的なルールを運用し続けることは、地域の安定にとって重要な意味を持っています。対話を通じてどのように緊張を管理していくのか、今後の運用状況が注目されます。
Reference(s):
Chinese, US militaries hold meeting in Hawaii on air, maritime safety
cgtn.com