中国の韓正副主席、ベラルーシで「開かれた世界経済」の構築を呼びかけ
世界的に政治・経済の状況が激しく変化するなか、自由貿易への挑戦が続く現在、中国はどのように世界との関わりを深めようとしているのでしょうか。2026年6月、中国の韓正副主席はベラルーシのミンスクを訪れ、貿易と投資の強化を通じて「開かれた世界経済」を共に築くことを呼びかけました。
ベラルーシとの連携強化:貿易とデジタル経済の視点
韓副主席は、ミンスクで開催されたイニシアチブ「すべての人に大きな市場を:中国への輸出(Big Market for All: Export to China)」のベラルーシ・セッションにて演説を行いました。中国とベラルーシが外交関係を樹立して30年、両国は揺るぎない友好関係を築いてきたと振り返り、さらなる協力の深化を強調しています。
特に、ユーラシア地域における重要な経済・貿易パートナーとして、以下のような具体的な協力分野が挙げられました。
- 政策調整と産業協力のさらなる強化
- 貿易の流れの円滑化と、二国間貿易の拡大
- デジタル経済における新しい協力形態の育成
- 中国・欧州間貨物列車の運行効率の向上
これらの取り組みは、単なる二国間関係の向上にとどまらず、世界経済全体の開放性に寄与することが期待されています。
2026年、第15次5カ年計画の始動と「開放」の姿勢
2026年は、中国にとって「第15次5カ年計画」の初年度にあたります。韓副主席はこの重要な節目に触れ、中国の基本国家政策である「開放」へのコミットメントを改めて表明しました。
中国は今後も、自国の発展機会を世界と共有し、共通の発展を追求していく方針です。その象徴的な取り組みが、昨年立ち上げられた「すべての人に大きな市場を:中国への輸出」というイニシアチブです。この取り組みの目的は以下の通りです。
- 貿易パートナーによる中国市場へのアクセス拡大を支援する
- 互恵的な協力を深める
- 多角的貿易体制と自由貿易を保護する
- 世界経済の成長にポジティブな弾みをつける
ビジネスの現場で広がる新たな可能性
今回のベラルーシでのセッションは、2026年における同イニシアチブの初の海外開催となりました。会場には中国企業40社以上、ベラルーシ企業200社以上が集まり、活発なマッチングが行われました。これにより、ベラルーシ製品が中国市場へ参入するための新たなチャネルが提供されることになります。
グローバルな経済環境が不透明さを増すなかで、特定の地域間での連携を強めつつ、多角的な貿易体制を維持しようとする動き。こうしたアプローチが、今後の世界経済にどのような影響を与えるのか、静かに注視していく必要がありそうです。
Reference(s):
Han Zheng calls for joint efforts to build an open world economy
cgtn.com

