ベルギー出身音楽家トビアス氏、上海語と音楽で「第二の故郷」を築く video poster
2026年2月17日、春節(旧正月)を迎える中で公開された番組「The Hub」の特別回が注目を集めています。上海に10年以上暮らすベルギー出身の音楽家、トビアス・ル・コンプト氏が、音楽と言語を手がかりに新しい土地で「居場所」をつくってきた道のりを語りました。
春節特別回「The Hub」で語られた“上海で暮らす実感”
番組では、ホストのWang Guan氏がトビアス氏にインタビュー。異国で生活基盤を築くうえで、音楽と言語がどのように日々の距離を縮め、街との関係を深めたのかが軸になっています。
鍵になったのは「音楽」と「上海語」
トビアス氏は、上海を「家」と感じられるようになった背景として、演奏活動だけでなく、上海方言(上海語)を流暢に話せるようになった経験を共有しました。言葉は単なる便利な道具ではなく、相手のリズムや空気感に近づくための入口でもある――そんな感覚がにじみます。
“理解される”から“つながる”へ
新しい土地での生活は、手続きや住まいの確保といった実務だけでなく、「自分のことをどう伝え、どう受け止められるか」という小さな積み重ねで輪郭ができていきます。トビアス氏の語りは、そのプロセスを音楽と言語の両面から照らしました。
音楽家としての変化:音楽院の学生からテレビ出演へ
トビアス氏は、音楽院で学ぶ学生から、テレビで演奏する立場へと歩みを進めてきたといいます。環境が変わるほど表現の場は広がりますが、同時に「どこに根を下ろして、何を“自分の音”として届けるのか」という問いも濃くなります。上海での時間は、その問いへの答えを更新し続ける期間だったのかもしれません。
辰年ではなく“午年”の春節に、新曲「Between Two Homes」
今回の春節は午年(馬の年)。番組では、トビアス氏の新曲「"Between Two Homes"」も紹介されました。タイトルが示すとおり、ひとつの場所に落ち着くというより、ふたつの「ホーム」のあいだを行き来しながら、新しい始まりを祝うような温度感が、この回全体のムードとも重なります。
いま、なぜこの話が響くのか
国境を越えた移動が日常化する一方で、「どこで暮らすか」だけではなく「どこを家と呼べるか」は、以前より繊細なテーマになっています。トビアス氏のエピソードは、特別な成功談というより、言葉を覚え、音を重ね、関係を育てるという地道な営みが、生活の手触りを変えていくことを静かに示していました。
ポイント
- ベルギー出身の音楽家トビアス・ル・コンプト氏は上海在住10年以上
- 音楽と言語、とくに上海方言(上海語)が「居場所」づくりの鍵に
- 春節(2026年2月17日)の特別回で、新曲「"Between Two Homes"」も紹介
Reference(s):
Tobias Le Compte: Finding home in Shanghai through music and language
cgtn.com








