BNPパリバ・オープン準々決勝へ 鄭欽文がシフィオンテクと激突
リード:BNPパリバ・オープン(インディアンウェルズ)の女子シングルスで、中国の鄭欽文(ジェン・チンウェン)が初のベスト8進出を決め、準々決勝で世界ランキング2位のイガ・シフィオンテクと激突します。昨年のパリ五輪で金メダルを獲得したエースが、国際ニュースとしても注目される舞台でふたたび世界のトップに挑みます。
鄭欽文、コスチュクを圧倒して今大会初の8強
女子シングルス4回戦(ラウンド16)で、第8シードの鄭欽文は第18シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ)を6-3、6-2のストレートで下しました。試合時間はわずか80分。BNPパリバ・オープンではキャリア初となるベスト8進出で、WTA1000大会としては自身7度目の準々決勝入りとなります。
試合後、鄭は「きょうは攻撃とコントロールのバランスが大事でした。コスチュクの方が攻撃的でしたが、その分ミスも多かった。自分のプレーはベストとは言えませんが、勝つには十分でした」と振り返りました。相手の積極性を逆手に取り、必要な場面でしっかりとミスを抑えたことが、スコアにそのまま表れた内容と言えます。
ケガと指導体制の迷いから、再びリバ体制へ
今シーズンの鄭は、序盤にケガの不安とコーチ体制の変更が重なり、必ずしも順風満帆とは言えないスタートでした。しかし現在は、スペイン人コーチのペレ・リバ氏と再びタッグを組み、流れを取り戻しつつあります。
鄭はリバ氏の復帰について、「いまは体の制約よりもコート上で何をするかに集中できています。練習量は増えましたが、ケガの話題を必要以上にしなくなったことで、精神的に自由になり、その分コートでよく動けるようになりました」と語ります。
フィジカルだけでなく、どう心を整えるかにフォーカスを移したことが、今回の快勝と準々決勝進出につながったと見ることができます。メンタル面での解放感が、プレーの伸びやかさに直結している印象です。
準々決勝はシフィオンテクとの通算8度目の対戦
準々決勝で鄭が迎え撃つのは、世界ランキング2位で四大大会を4度制しているイガ・シフィオンテク(ポーランド)です。両者の対戦は今回が8度目。鄭にとってシフィオンテク戦での唯一の勝利は、昨年のパリ五輪準決勝でした。
その準決勝での勝利を足がかりに、鄭はパリ五輪の女子シングルスで金メダルを獲得しています。オリンピックでの大一番と同じ相手に、今度はツアー最大級の舞台で挑む構図となります。
鄭はコスチュク戦で見せたような「コントロールされた攻撃」を再現しつつ、シフィオンテクの高い安定感にどう対抗するかがカギになりそうです。ラリーの主導権を握る時間帯をどれだけ長く作れるかが、勝敗を左右すると考えられます。
ダブルスでは張帥&謝淑薇ペアが4強入り
女子ダブルスでも、中国とチャイニーズ・タイペイのペアが存在感を示しています。中国のベテラン、張帥(ジャン・シューアイ)とチャイニーズ・タイペイの謝淑薇(シェイ・スーウェイ)のコンビは、エレナ・オスタペンコ(ラトビア)/エレン・ペレス(オーストラリア)組を7-5、6-4のストレートで下し、準決勝に進出しました。
経験豊富な2人のペアは、要所でサービスゲームを守り切り、拮抗した展開の中で勝負どころをしっかりとものにしました。シングルスだけでなくダブルスでも、中国やチャイニーズ・タイペイの選手たちが上位進出を続けていることは、アジアのテニスシーンの厚みを示していると言えるでしょう。
アジア勢の台頭が映す、テニスの新しい風景
鄭欽文のBNPパリバ・オープン初のベスト8進出と、張帥&謝淑薇ペアの準決勝進出は、女子テニスにおけるアジア勢の存在感の高まりを象徴する出来事でもあります。
- シングルスでは、五輪金メダリストとなった若いエースが、ビッグトーナメントで安定して結果を出し始めていること
- ダブルスでは、長年ツアーを支えてきたベテラン同士のペアが、依然としてトップレベルの戦いを見せていること
こうした動きは、国や地域を越えてペアを組み、コーチと選手が世界中を行き来しながら競い合う、現代のテニスツアーの姿をよく表しています。準々決勝以降も、BNPパリバ・オープンからは、アジアの選手たちが世界のトップシーンにどう食い込んでいくのかを読み解くヒントが得られそうです。
Reference(s):
Zheng Qinwen set to face Iga Swiatek in BNP Paribas Open quarterfinals
cgtn.com








