レアル・マドリード、劇的弾でマジョルカ撃破 バルサのラ・リーガ優勝を先送り
レアル・マドリードがホームでマジョルカに2-1と逆転勝利し、バルセロナのラ・リーガ優勝決定を土壇場で先送りしました。宿敵への意地が詰まった一戦を振り返ります。
アディショナルタイムに生まれた決勝弾
現地水曜日に行われたラ・リーガのレアル・マドリード対マジョルカ戦は、クラブのプライドが懸かった一戦でした。今季のタイトル獲得は極めて難しい状況にあるレアルですが、何より避けたかったのは、自分たちの無念と引き換えにバルセロナに優勝を早々と手渡してしまうことでした。
試合は序盤から苦しい展開になります。11分、マジョルカのマルティン・ヴァリエントが先制点を挙げ、サンティアゴ・ベルナベウは重い空気に包まれます。その後もレアルはボールを握りながらも決定機を生かし切れず、時間だけが過ぎていきました。
流れを変えたのは後半68分、キリアン・ムバッペでした。俊足とドリブルで複数のディフェンダーをかわし、ゴール右隅へと冷静に流し込んで同点に追いつきます。これでムバッペはリーグ戦28得点とし、バルセロナのロベルト・レワンドフスキに3点差をつけて得点王争いをリードしています。
それでも勝ち点3が必要なレアルは攻め手を緩めません。試合はアディショナルタイムにもつれ込み、ついに後半ロスタイム5分、ジャコボ・ラモンが決勝ゴールを決めて2-1。劇的な逆転勝利で、スタジアムは大きな歓声に包まれました。
バルセロナの優勝決定をギリギリで阻止
この勝利の意味は、単なる勝ち点3にとどまりません。レアルがこの試合でつまずいていれば、バルセロナがラ・リーガ優勝を事実上手中に収める展開が現実味を帯びていました。実際、直前の日曜日に行われた今季最後のエル・クラシコでは、ムバッペのハットトリックで一時リードしながらも、最終的に4-3で逆転負けを喫し、バルサにタイトルをほぼ確実なものとされています。
それでもレアルには、わずかながら逆転優勝の可能性が残されています。条件は次の通りです。
- レアル・マドリードが残り2試合にすべて勝利すること
- バルセロナが残り3試合で勝ち点2を積み上げられないこと(全敗、または1分2敗)
数字の上では望みがつながっているものの、そのハードルは極めて高いと言えます。それでもマジョルカ戦での土壇場の逆転は、バルサに対して「最後まで油断はできない」というメッセージを送る結果となりました。
今季クラシコはバルサの「4戦全勝」
今季ここまでの対バルセロナ戦績を振り返ると、レアルにとっては厳しい数字が並びます。レアルはバルサとの4試合すべてに敗れ、総得点7に対して失点16と、大きく負け越しています。
シーズン中に少なくとも3度のエル・クラシコが行われた年で、バルセロナが全勝したのは今季が初めてです。歴史あるライバル関係の中でも異例と言える一方的な結果であり、レアルにとってはクラブの矜持を揺さぶられるシーズンとなっています。
それでも、選手たちは戦う姿勢を失ってはいません。試合後、GKティボー・クルトワは「このクラブのエンブレムを胸に付けている限り、僕たちは常に最後の瞬間まで戦わなければならない。大きな勝ち点差があるのは分かっているが、数学的に不可能になるまでは戦い続ける」と語り、わずかな可能性にかけて戦い抜く決意を示しました。
ホーム最終戦を前に問われるクラブの矜持
マジョルカ戦の時点で、レアルにはサンティアゴ・ベルナベウでのホーム最終戦、レアル・ソシエダ戦(5月25日)が控えていました。カルロ・アンチェロッティ監督も、この段階ではリーグタイトルを完全に諦めていないと強調しており、チームには最後まで勝利を追い求める姿勢が求められていました。
優勝の行方がほぼ見えつつある中でも、ビッグクラブとしてどのようにシーズン終盤を戦い切るのかは、来季以降のチーム作りにも関わる重要なテーマです。マジョルカ戦で見せたような粘り強さを継続できるかどうかが、ファンやメディアの注目ポイントでした。
- ムバッペが得点王争いを制し、エースとしての存在感を示せるか
- バルセロナに最後までプレッシャーをかけ続けられるか
- クラシコ4連敗のダメージから、チームがどこまで立て直せるか
バルセロナの優勝が時間の問題と見られる中でも、レアル・マドリードはマジョルカ戦の劇的勝利によって「タイトルレースが完全に終わるその瞬間まで戦い続ける」というメッセージを示したと言えます。こうしたライバル関係が生み出す緊張感こそ、ラ・リーガを世界的な人気リーグにしている大きな要素の一つなのかもしれません。
Reference(s):
Real Madrid overcome Mallorca and delay Barcelona's title celebrations
cgtn.com








