ジョコビッチ、米予選勝者を逆転撃破 全米オープン3回戦へ
38歳ジョコビッチ、苦しみながらも全米オープン3回戦進出
テニスの四大大会・全米オープンで、ノバク・ジョコビッチが米国の予選勝者ザカリー・スヴァイダを相手に、第1セットを落としながらも4セットで逆転勝利し、3回戦進出を決めました。本記事では、日本語で読む国際スポーツニュースとして、この試合の内容と記録、今後の見どころを整理します。
試合の流れ:第1セットを落としてからの4セットマッチ
会場はニューヨーク・クイーンズのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター。男子シングルス2回戦で、第7シードのジョコビッチは、アメリカの予選上がり、ザカリー・スヴァイダと対戦しました。
- 第1セット:タイブレークの末、6-7(5)でスヴァイダが先取
- 第2セット:ジョコビッチがプレーを修正し、6-3で取り返す
- 第3セット:コーナーを突くフォアハンドが冴え、再び6-3
- 第4セット:序盤から一方的な展開で6-1
スコアは最終的に 6-7(5)、6-3、6-3、6-1。試合時間は2時間35分と、4セットながら比較的コンパクトな長さで決着しました。
立ち上がりはミスが続くも、途中からギアを上げる
ジョコビッチは、この大会の初戦となったレーナー・ティエン戦でも、フットワークやバランスにやや不安を残していました。スヴァイダとの2回戦でも、第1セットはアンフォーストエラー(自分のミス)が多く、タイブレークを落とす苦しいスタートでした。
しかし、第2セットからはラリーのテンポとポジション取りを修正し、リターンゲームで相手のサービスを崩し始めます。特に、第3セット終盤に見せた、コーナーいっぱいに決まるフォアハンドは、全盛期を思わせる精度でした。
スヴァイダを襲った脚のトラブルとサーブ低下
一方のスヴァイダは、試合が進むにつれてフィジカル面の問題を抱えます。第3セット以降は脚に不安を抱えている様子が見られ、第1サーブの速度が時速90マイルを下回る場面もありました。
サーブの威力が落ちると、リターンの名手であるジョコビッチにとっては格好のターゲットになります。第4セットでは、序盤からブレークを重ねて3-0と一気に突き放し、そのまま6-1で締めくくりました。
四大大会3回戦到達「75回」の新記録
今回の勝利で、ジョコビッチは四大大会(グランドスラム)で3回戦以上に進出した回数を通算75回とし、長年ライバルとしてしのぎを削ってきたロジャー・フェデラーの記録を更新しました。
全米オープンだけを見ても、2011年、2015年、2018年、そして2年前の2023年と4度の優勝経験を持つジョコビッチ。ハードコートでの安定感と勝負強さは、38歳となった今もなお健在であることを示しました。
38歳・世界7位、それでも「25個目のグランドスラム」を狙う
ジョコビッチはすでに24個のグランドスラムタイトルを獲得しており、史上最多記録を更新し続けています。今大会では、その記録をさらに伸ばす「25個目」のタイトル、そして2年前の全米オープン以来となる四大大会優勝を目指しています。
ランキングは現在世界7位と、絶対的王者として君臨していた時期に比べると数字は下がっていますが、今回のように試合の中で戦い方を修正し、逆転勝ちする力はトップレベルのままだといえます。
次戦はキャメロン・ノリーと対戦予定
3回戦でジョコビッチが対戦するのは、イギリスのキャメロン・ノリーです。ノリーは、粘り強い守備と高いフットワークを武器とする左利きの選手で、長いラリー戦が予想されます。
試合後、ジョコビッチは自身のメンタルについて、次のように語っています。
「自分には、いつも最高のレベルでプレーすることを求めてしまうところがあります。それは当然いつも可能なわけではないので、自分に対してかなり厳しくなってしまうこともあります。それでも、若い選手たちと競い合いたいという気持ちがまだあるからこそ、ここでプレーしているのです。」
世代交代の波の中で見せる「ベテランの勝ち方」
男子テニス界では、若手選手の台頭が進み、ツアーの顔ぶれは大きく変わりつつあります。それでも、38歳のジョコビッチが依然としてグランドスラムの優勝候補に数えられている事実は、単なる記録以上の意味を持ちます。
- 試合中に戦術とメンタルを素早く修正する力
- フィジカルの変化をカバーするリターン力と配球の巧みさ
- 長いキャリアで培った「勝ち方」のパターンの多さ
こうした要素は、若手選手にとっては学ぶべきモデルであり、観戦する側にとっては「年齢とともにどう戦い方を変えていくか」というテーマを考えさせる材料にもなります。
あなたならどう戦う?テニスを超えた問いかけ
国際ニュースとしては「ジョコビッチが逆転勝ちし3回戦へ」という結果だけを追うこともできますが、その裏側には、年齢や立場が変わってもなお挑戦し続ける姿勢が見えます。
第1セットを落とし、プレーが噛み合わない時間帯が続いても、感情をコントロールしながら少しずつ修正していく姿は、スポーツだけでなく、ビジネスや日常生活にも通じるものがあります。
・あなたなら、第1セットを落としたあと、どう気持ちを切り替えるでしょうか。
・「年齢」や「経験」を理由に、新しい挑戦をあきらめてしまってはいないでしょうか。
全米オープンの行方とともに、ジョコビッチがどこまで「進化したベテラン」としてプレーの質を高めていくのか。テニスファンはもちろん、変化の中でキャリアを続けるすべての人にとって注目したい物語です。
Reference(s):
Djokovic fights past American qualifier Svajda in US Open second round
cgtn.com








