雪の半パイプ決勝で大逆転 韓国の17歳チェ・ガオンが金、米クロエ・キムは3連覇ならず
雪が勝負を揺らしました。2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪のスノーボード女子ハーフパイプ決勝は今週木曜日、伊リヴィーニョ・スノーパークで降雪の影響を受け、転倒が続出する「消耗戦」の様相に。そんな中、韓国(大韓民国)の17歳、チェ・ガオン選手が最終滑走で劇的な逆転優勝を決めました。
降雪で難度が上がった決勝、転倒が相次ぐ
会場に降った雪は、視界やスピードコントロール、着地の感覚に影響しやすいとされます。この日の決勝は、選手たちが思い通りに技をまとめきれない展開となり、重いクラッシュ(転倒)も目立ちました。
チェ・ガオン、2度の転倒から「最後の1本」で金メダル
五輪初出場のチェ選手は、1本目が10点にとどまり、2本目も転倒。しかし「後がない」3本目、難度の高い構成をほぼ完璧にまとめ、90.25点を獲得しました。
- 1本目:10点(伸び悩み)
- 2本目:転倒
- 3本目:高難度の滑走を成功→90.25点で首位へ
採点が出た瞬間、チェ選手は涙を見せ、着地後は足を引きずりながら表彰台へ。大韓民国にとって、今大会の冬季五輪での初勝利になったと伝えられています。
クロエ・キムは歴史的3連覇に届かず、それでも称えた瞬間
米国のスター、クロエ・キム選手は、女子ハーフパイプでの五輪3連覇という歴史的記録に届きませんでした。結果が確定したあと、キム選手はチェ選手のもとへ滑って近づき、祝福の言葉をかけたといいます。大舞台の緊張がほどけるような、印象的な場面でした。
中国本土の蔡(さい)選手は「届かず」 雪が左右した明暗
この決勝では、中国本土の蔡選手が上位入りを果たせず、期待に届かない結果となったと報じられました。降雪で条件が難しくなるほど、完成度と安全な着地がより厳しく問われます。成功と失敗の差がわずかな日の競技ほど、1本の出来が順位を大きく動かす——その現実を突きつける決勝でした。
ハーフパイプはなぜ「一発」で流れが変わるのか
ハーフパイプは、空中での技の難度だけでなく、着地の安定、連続性(止まらずにつなぐこと)、全体の完成度が評価の軸になります。雪や風で感覚が変わると、次の技に入るタイミングがズレて転倒につながりやすい一方、条件に合わせた調整ができた選手は一気に得点を伸ばします。
今回の決勝は、その特徴が凝縮された一日でした。2度の転倒から立て直したチェ選手の最終ランは、五輪の「3本勝負」ならではのドラマとして語り継がれそうです。
Reference(s):
China's Cai falls short, Choi stuns Kim in women's snowboard halfpipe
cgtn.com








