ブラジルのブラーテンが男子大回転で金 南米勢初の冬季五輪メダル【ミラノ・コルティナ五輪2026】
2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪で、ブラジル代表のルーカス・ピニェイロ・ブラーテン選手(25)が男子大回転の金メダルを獲得しました。冬季五輪における「南米勢初のメダル」という歴史的な一歩として、現地で大きな注目を集めています。
男子大回転の結果:0.58秒差の勝利
現地時間2月14日(土)に行われた男子大回転で、ブラーテン選手は2本合計2分25秒00をマーク。僅差の争いを制し、スイスの前回王者マルコ・オーデルマット選手を0.58秒差で抑えました。
- 金:ルーカス・ピニェイロ・ブラーテン(ブラジル)2:25.00
- 銀:マルコ・オーデルマット(スイス)+0.58
- 銅:ロイック・メイヤール(スイス)
「安全の余地はない」極限のアルペンスキー
ブラーテン選手はレース後、五輪という大舞台の緊張感を次のように語りました。
「五輪のような舞台では、安全の余地はありません。転倒と良いターンの間の限界でバランスを取る。アルペンスキーの美しさだと思います。激しくて、純粋なんです」
タイム差が示したのは、技術だけでなく“ミスを許さない領域”での集中力でした。大回転はターンの連続性が結果を左右しやすく、わずかなズレが順位を変えます。その中での0.58秒は、明確でありながらも紙一重の差でもあります。
ノルウェーからブラジルへ——2024年の転向が結んだ金
ブラーテン選手は以前、ノルウェーとして国際大会を転戦していましたが、2024年に母親の出身地であるブラジルへ代表を変更しました。今回の金メダルは、本人にとって大きな転機の先にある成果であると同時に、冬季競技の「地理的な広がり」を象徴する出来事としても受け止められています。
ブラーテン選手は感情を言葉にする難しさも口にしました。
「何度も言葉にしようとしてきました。でも、単純に不可能です」
カーニバルの季節に「Vamos Dancar」——祝祭とスポーツの交差点
大会期間がちょうどカーニバルの季節と重なったこともあり、勝利の余韻はより祝祭的に広がりました。ブラーテン選手はヘルメットの背面に「Vamos Dancar(踊ろう)」とステンシルで入れ、ブラジルらしい明るさも印象づけました。
銀のオーデルマット、今大会3個目のメダル
銀メダルのオーデルマット選手にとっては、これが今大会3個目のメダルでした。チーム・コンバインドでメイヤール選手と組んで銀、スーパー大回転(スーパーG)で銅も獲得しており、「3つのメダルは素晴らしい」とコメントしています。
一つのレースの勝敗で終わらず、「代表の変更」「冬季競技の多様化」「祝祭文化」といった文脈まで連れてくるのが五輪のニュースの面白さかもしれません。ミラノ・コルティナ五輪の後半戦でも、思いがけない“地図の塗り替え”が続くのか注目されます。
Reference(s):
Champion Pinheiro Braathen wins South America's 1st Winter Games medal
cgtn.com








