ミラノ・コルティナ2026冬季五輪が閉幕:分散開催の歴史大会、中国本土も海外最高成績
ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックが、現地時間2月22日(日)の閉会式で幕を下ろしました。史上最も“地理的に分散した”冬季五輪として注目された今大会は、新種目の登場と各国の記憶に残るパフォーマンスが重なり、17日間の熱気を美しい余韻に変えて終わりました。
閉会式はヴェローナ・アレーナで開催
閉会式の舞台となったのは、イタリアを象徴する会場の一つ「ヴェローナ・アレーナ」。イタリア音楽とダンスを軸に、クラシックと現代要素を織り交ぜた演出で、大会のフィナーレを温かく彩りました。
ミラノとコルティナ・ダンペッツォの“2つの聖火台”が消され、国際オリンピック委員会(IOC)のカースティ・コベントリー会長が閉会を宣言。分散開催という挑戦を象徴する場面にもなりました。
「最も分散した冬季五輪」だった理由
今大会は、複数の都市・会場にまたがって競技が行われた点が大きな特徴でした。観戦する側にとっては「どこで、何が起きているか」を追いかける楽しさが増えた一方、運営面では移動・中継・選手動線などの調整がより重要になった大会でもあります。
116種目、そして新種目がもたらした“空気の変化”
17日間で実施されたメダル種目は計116。8競技・16種目(ディシプリン)にわたり、雪上・氷上で高い完成度の勝負が続きました。
中でも話題になったのが、新たに加わったスキーマウンテニアリングの初登場です。新種目は、既存競技の文脈に新しい観戦体験を持ち込み、選手層や国別の強みの見え方にも小さな変化を与えます。今大会でも、そうした「刷新の手触り」が随所にありました。
メダル争い:ノルウェー首位、開催国イタリアは冬季五輪史上最高
メダルランキングはノルウェーが首位。続いて米国、オランダが上位に入りました。
そして開催国イタリアは、金10・銀6・銅14で総合4位。冬季五輪での同国史上最高の結果となり、国内での祝福ムードが広がったとされています。ホームの熱量が選手の背中を押し、積み上げた強化が結果として結実した——そんな読み方もできそうです。
中国本土:海外冬季五輪で過去最高、北京2022と同じ総メダル数に
中国本土は、海外開催の冬季五輪として過去最大規模の代表団を派遣。126人の選手が、15種目にまたがる91競技に出場しました。
最終的なメダルは金5・銀4・銅6の計15個。これは海外開催の冬季五輪として過去最高の成績であり、北京2022での総メダル数(15)と並ぶ結果になりました。
遠征環境や時差、会場特性への適応など、海外大会は国内開催とは別の難しさがあると言われます。そうした条件の中で「過去最高」と「自己記録に並ぶ」成果を同時に達成したことは、チームとしての層の厚さや準備の精度を印象づける出来事でした。
大会が残したもの:分散開催と“新しさ”は、これからの標準になるのか
ミラノ・コルティナ2026は、分散開催という設計思想と、新種目の導入が同時に前面に出た冬季五輪でした。巨大イベントのあり方が変わりつつある中で、「都市の持つ既存資産を活かしながら、どう大会体験を作るか」という問いを、競技の熱狂とともに提示した17日間だったとも言えます。
閉会式の余韻が薄れる頃、数字として残るのはメダルですが、記憶として残るのは会場の空気や、初めて見る勝負の形、そして“予想外の強さ”に出会った瞬間かもしれません。
Reference(s):
Milano Cortina: a historic Olympics ends with memorable performances
cgtn.com








