世界陸連、国籍変更を集団却下 トルコへの移籍目指す選手ら11件
国家的な人材募集と判断、スポーツの公正さを優先
国際陸上競技連盟(ワールドアスレティックス)は、11人の選手による国籍変更(忠誠変更)申請を拒否しました。この中には、トルック代表として競技することを希望していたケニアなどアフリカ諸国出身の選手6名も含まれます。この決定は、2026年4月16日、同連盟の国籍審査パネルによって下されました。
対象となった選手たち
申請が却下された選手には、以下のような著名なアスリートが含まれています。
- ブリジッド・コスゲイ(ケニア/元マラソン世界記録保持者)
- ロジェ・ストナ、ラジンドラ・キャンベル(ともにジャマイカ/オリンピックメダリスト)
- ジェイドン・ヒバート、ウェイン・ピノック(ともにジャマイカ)
- フェイバー・オフィリ(ナイジェリア/スプリンター)
国籍別では、ケニア5名、ジャマイカ4名、ナイジェリア1名、ロシア1名でした。
「協調的な募集活動」と判断された背景
世界陸連の声明によれば、審査パネルはこれらの申請が、単発的なものではなく、政府が支援する戦略の一環であると判断しました。具体的には、国費で運営されるクラブを通じて、2028年ロサンゼルスオリンピックを見据え、海外のトップ人材を高額な契約で獲得しようとする「協調的な募集活動」であったと指摘しています。
規則の趣旨を重視した判断
パネルは、このような申請を承認することは、以下の点で陸上競技の公正さを守る規則の趣旨を損なうと結論づけました。
- スポーツの健全性を保護する
- 各国による真の育成努力を奨励する
- 代表チームが主に外部からの獲得によって構築されることを防ぐ
世界陸連は、これらの選手たちがトルコに居住し、クラブやワンデイ大会で競技することは可能だが、国際大会でトルコ代表として出場することはできないと付け加えています。
国籍変更をめぐるスポーツ界の課題
今回の決定は、国際スポーツ界で長年議論となっている国籍変更問題を浮き彫りにしました。選手の移動の自由と、各国の育成システムの保護のバランスをどう取るかは、オリンピックを目前に控え、より重要なテーマとなりつつあります。一部の国や地域が短期的な成績向上のために海外人材を集中的に獲得する動きは、スポーツの多様性や長期的な発展にどのような影響を与えるのか、考える材料を提供する事例と言えるでしょう。
Reference(s):
World Athletics rejects 11 Türkiye switches, including six Africans
cgtn.com








