ヤニック・シナーが歴史的快挙、ジョコビッチに並ぶマスターズ31連勝を達成
世界ランキング1位のヤニック・シナー選手が、地元イタリアオープンで再びその圧倒的な強さを見せつけました。5月12日(火)、準々決勝進出を決めた試合で、テニス界の生ける伝説ノバク・ジョコビッチ選手が持つ「マスターズ1000での31連勝」という驚異的な記録に肩を並べました。
地元ローマの熱狂の中で掴んだ記録
フォロ・イタリコの中央コート(カンポ・チェントラーレ)は、シナー選手のシグネチャーカラーであるオレンジ色に染まり、会場は異様な熱気に包まれていました。対戦相手のアンドレア・ペッレグリーノ選手に対し、シナー選手は序盤から主導権を握り、6-2, 6-3のストレートで快勝しました。
特筆すべきは、シナー選手の地元イタリア勢に対する強さです。今回の勝利で、イタリア人選手との対戦成績は19勝0敗という完璧な数字を更新しています。
「精神力」がもたらす圧倒的な安定感
シナー選手がマスターズ1000の舞台で無敗を続けているのは、昨年10月の上海大会で足がつり、リタイアして以来のことです。また、全大会を通じた連勝記録も26試合にまで伸びており、今年2月19日のカタールオープン準々決勝で敗れてからは、一度も勝ち星を譲っていません。
試合後、シナー選手は自身の強さの秘訣について次のように語りました。
- 「偉大な選手になりたいのであれば、あらゆるサーフェス、あらゆる大会で最大限のプレーをしなければならない」
- 「差をつけるのは、精神力(マインド)である」
塗り替えられる歴史と次なる目標
今のシナー選手にとって、次なるターゲットは「マスターズ1000全9大会制覇」という金字塔です。これを達成した男性選手は、これまでジョコビッチ選手ただ一人だけでした。すでに5大会連続でタイトルを獲得しているシナー選手にとって、今週のローマでの優勝は、その歴史的な挑戦への大きな一歩となります。
また、地元のファンは、50年前に最後にローマで優勝したイタリア人男性、アドリアーノ・パナッタ選手の記録を塗り替える瞬間を待ち望んでいます。パナッタ選手は日曜日の決勝後にトロフィーを贈呈する予定です。
今後の展望:ルブレフ戦と全仏オープンへ
準々決勝でシナー選手が対戦するのは、12番シードのアンドレイ・ルブレフ選手です。強力なライバルであるカルロス・アルカラス選手が右手首の負傷で欠場している中、シナー選手はローマ、そしてその先に控える全仏オープンに向けて、いまや最有力候補としての地位を不動のものにしています。
Reference(s):
Italian Open: Sinner ties Djokovic with 31 straight Masters match wins
cgtn.com