バンクーバーWeb Summitで語られたフードデリバリー最前線 Fantuan共同創業者に注目 video poster
カナダ・バンクーバーで今週開かれたテックイベントWeb Summitで、アジア系フードデリバリー大手Fantuanの共同創業者であるYaofei Feng氏が登壇しました。中国出身のエンジニアとして北米で起業した彼のストーリーは、日本の読者にとっても示唆に富むものです。
バンクーバーで開かれた国際テックイベントWeb Summit
Web Summitは、スタートアップや投資家、技術者が集まり、最新のテクノロジーやビジネストレンドについて議論する場です。2025年12月のバンクーバー開催でも、多様な分野からスピーカーが登壇し、その一人がFantuan共同創業者のFeng氏でした。
中国出身エンジニアが見つけたフードデリバリー市場の隙間
Feng氏は、かつてシアトルでアマゾンのソフトウェアエンジニアとして働いていました。その際、フードデリバリー市場にまだ満たされていないニーズ、いわばギャップがあると感じたことが、起業への大きな転機になったといいます。
アマゾンからスタートアップへ
安定した大企業のエンジニア職から、リスクの高いスタートアップ創業へと踏み出すには、大きな決断が必要です。Feng氏は、日々の生活の中で見つけた違和感や不便さをビジネスチャンスと捉え、フードデリバリーという身近な分野での挑戦を選びました。
CGTNの記者Dan Williams氏とのインタビューで、Feng氏は、自身が現場で働いていたからこそフードデリバリー市場のギャップに気づけたという点を語りました。既存サービスが届けきれていない需要を見つけ、それを丁寧に埋めていく発想が、後の成長につながっていきます。
Fantuanとは何か:北米最大のアジア系フードデリバリー
Fantuanは2014年にバンクーバーで創業されたフードデリバリー企業です。現在では、北米で最大のアジア系フードデリバリープラットフォームへと成長し、アジア料理を中心とした飲食店と利用者を結びつけています。
利用者はスマートフォンなどから料理を注文し、配達パートナーが店舗から料理を受け取り、自宅や職場まで届けるというシンプルな仕組みです。その裏側には、多言語対応や店舗との関係構築、広いエリアをカバーするためのオペレーション設計など、多くの工夫が積み重なっています。
国境を越えて活躍するローカル×グローバルのモデル
中国出身で北米を拠点とするFeng氏は、複数の文化や言語を行き来しながらビジネスを展開してきました。その歩みは、ローカルな生活課題とグローバルなテクノロジーをつなぐモデルケースともいえます。
- ローカルの食文化やコミュニティのニーズを深く理解すること
- テクノロジーを活用して、注文から配達までの体験を最適化すること
- 多文化なチームや顧客基盤を前提にしたサービス設計を行うこと
こうした要素が組み合わさることで、単なるデリバリーサービスを超えた生活インフラとしての存在感を持つようになります。
日本の読者へのヒント:小さな違和感を見逃さない
今回のWeb SummitでのFeng氏の登壇とCGTNによるインタビューは、日本のビジネスパーソンや学生にとっても大きなヒントを与えてくれます。
- 日常の中で感じる不便さや「こうだったらいいのに」という思いをメモしておく
- 既にプレーヤーがいる市場でも、特定のコミュニティやニーズに焦点を当ててみる
- 自分のバックグラウンド(言語、文化、専門スキル)を強みとして捉える
フードデリバリーのような身近な分野でも、視点を変えれば新しいビジネスチャンスが見えてきます。バンクーバー発のFantuanとFeng氏のストーリーは、グローバル志向の日本の読者に、自分ならどんなギャップを埋められるかという問いを静かに投げかけています。
Reference(s):
cgtn.com








