中国本土の造船業が示す圧倒的競争力、11.5万トン級タンカーを大幅に前倒しで納入
世界的な物流の要である船舶製造において、中国本土の造船所が再びその高い競争力を証明しました。今週、DSIC山海関造船工業(DSIC Shanhaiguan Shipbuilding Industry Co., Ltd.)が建造した11.5万トン(DWT)級の油槽船が、予定より5カ月以上も早く正式に納入されました。
効率性と性能を両立させた最新鋭のタンカー
今回納入された船舶は、単に納期を早めただけでなく、機能面でも進化を遂げています。主な仕様は以下の通りです。
- 全長:249.8メートル
- 全幅:44メートル
- 輸送能力:1航海あたり80万バレル以上の原油または石油製品を輸送可能
従来と同クラスの船舶と比較して、操縦性、経済効率、そして環境性能が向上しており、現代の海運業界が求める高い基準を満たしているといえます。
「標準化」と「最適化」がもたらしたスピード納入
なぜ、5カ月という大幅な前倒しが可能だったのでしょうか。DSIC山海関造船の製造ディレクターである顔光軍(Yan Guangjun)氏は、その要因として「シリーズ建造の標準化」と「生産スケジュールの最適化」を挙げています。
設計面においても、運用の柔軟性や港湾へのアクセス性、優れた耐航性を備えており、市場で需要の高いメインストリームの船舶タイプとして効率的に生産できる体制が整っていたことが伺えます。
世界市場を席巻する中国本土の造船能力
今回の早期納入は、個別の事例にとどまらず、中国本土の造船業界全体が強い勢いにあることを象徴しています。業界データによると、今年第1四半期の超大型原油タンカー(VLCC)の受注において、中国の造船所は世界シェアの90%以上を確保しました。
具体的な統計では、第1四半期に合計2,064.9万トン(DWT)に及ぶ67隻のVLCCを受注しており、これは世界全体の契約活動の92%に相当します。主要な造船所では、すでに2030年までの受注残(バックログ)が埋まっている状況です。
DSICのマーケティングディレクターである彭貴聖(Peng Guisheng)氏は、今年のタンカー受注量がすでに600万DWTを超え、2026年(今年)には42隻の建造が開始される予定であると述べています。造船品質、納期の信頼性、そしてコストパフォーマンスという三つの側面において、中国本土の造船業が世界をリードする position にあることが浮き彫りになっています。
Reference(s):
cgtn.com