TikTokカウントダウン?米国で台頭するRedNoteとは video poster
リード:TikTokの次をめぐる国際ニュース
2025年12月現在、米国では人気動画アプリTikTokが「最後の日々」を迎えつつあるとも伝えられ、約1億7千万の利用者が新たなプラットフォームを探す展開になる可能性が指摘されています。その「ポストTikTok」の有力候補として名前が挙がっているのが、Xiaohongshu。Little Red Book、RED、RedNoteなど複数の呼び名を持つこのアプリです。国際ニュースを日本語で追う読者に向けて、RedNoteとは何か、そして本当にTikTokの代わりになりうるのかを整理します。
TikTokに迫る「カウントダウン」
米国では、TikTokが近いうちに利用できなくなるのではないかという見方が強まっています。TikTokが米国市場から退出することになれば、約1億7千万の利用者が一斉に「次の居場所」を求めることになり、これは世界のSNS地図を書き換えかねない動きです。
とりわけ注目されているのは、政治とテクノロジーが密接に結びついている点です。特定のアプリや企業だけでなく、「どの国の資本・技術が、どれだけ自国のデジタル空間に入り込むべきか」という大きなテーマが背景にあります。
「buy American or bye America」というメッセージ
TikTokをめぐる議論の中で象徴的に語られているのが、「buy American or bye America」というフレーズです。直訳すれば「アメリカのものを買うか、アメリカに別れを告げるか」という意味合いで、米国市場でビジネスを続けたいなら、米国側のルールや要求を受け入れるべきだというメッセージを端的に表しています。
この考え方が今後、TikTokに限らず、他の海外発アプリにもどこまで適用されていくのか。そこにRedNoteの行方を占う重要なヒントがあります。
RedNote(Xiaohongshu)とはどんなアプリか
RedNoteは、Xiaohongshuという名称でも知られるSNSアプリで、英語圏ではLittle Red Book、REDなどの名前でも呼ばれています。紹介のされ方としては、「Instagram」「Pinterest」「Reddit」を組み合わせたようなサービスだと表現されています。
具体的には、次のようなイメージで語られています。
- Instagramのように、写真や動画などビジュアル重視の投稿が並ぶ
- Pinterestのように、気になる情報やアイデアを集めておく「インスピレーションの保存庫」として使える
- Redditのように、コミュニティベースでコメントやレビューが集まり、ユーザー同士がやり取りできる
こうした特徴から、RedNoteは「見る」「探す」「語り合う」を一つにまとめたハイブリッド型のSNSとして位置づけられています。現在、米国のアプリストアでも順位を急速に上げているとされ、TikTokの行方を不安視する利用者やクリエイターの受け皿になるのではないかと注目されています。
RedNoteはTikTokの代わりになれるのか
では、RedNoteは本当にTikTokの代わりになりうるのでしょうか。この問いは、単にアプリの機能だけでなく、ユーザー文化やビジネスモデルも含めて考える必要があります。
利用者側の視点:1億7千万人の「TikTok後」
TikTokが米国で使えなくなるとすれば、そこには日常的に動画を見ている人だけでなく、仕事や収入の一部をTikTokに依存してきたクリエイターも多く含まれます。そうした人たちにとって、次のプラットフォームを選ぶ際のポイントは例えば次のようなものです。
- アルゴリズムによる発見性:新しいフォロワーや視聴者と出会いやすいか
- コミュニティの連続性:既存のファンや仲間が移りやすいか
- 収益化の可能性:広告、タイアップ、ライブ配信など、お金に変える仕組みがあるか
- ルールの安定性:突然の規制変更やサービス終了のリスクをどう見込むか
RedNoteがどこまでこうした条件を満たせるかが、「ポストTikTok」としての現実味を左右します。
サービスの性格の違い
紹介されているイメージに基づけば、RedNoteは「エンタメ動画に特化したアプリ」というよりも、「ライフスタイル情報やレビュー、コミュニティ」を重視したサービスだと考えられます。
- TikTokに近い点:ショート動画やビジュアル中心という点で、情報との出会い方は似ている
- 異なる点:レビューやコミュニティ投稿が重視されれば、「ただ見る」から「調べる・相談する」場としての色合いが強くなる
そのため、RedNoteはTikTokの「完全なコピー」ではなく、「TikTok難民の一部を受け止めつつ、別の文化を育てる場」になる可能性もあります。
RedNoteも「buy American or bye America」の対象になる?
RedNoteが米国のアプリストア上位に食い込むようになれば、次に浮かぶ疑問は「TikTokと同じような扱いを受けるのか」という点です。つまり、海外発の大規模アプリとして、データ保護や安全保障、ビジネス上の透明性などについて、どのような議論の対象になるのかということです。
「buy American or bye America」という言葉は、海外企業に対し、米国市場でビジネスを続けたければ米国の制度や利害により強く適合するよう求めるメッセージとして使われています。RedNoteにも同様の圧力が及ぶのか、それとも別の枠組みで受けとめられるのかは、今後の重要な論点です。
いずれにしても、特定の国や企業を一方的に評価するというより、「巨大プラットフォームと国家の関係をどう設計するか」という、より広いテーマとして捉える視点が求められます。
日本の読者にとっての意味
「TikTokが米国で使えなくなるかもしれない」「RedNoteが代わりになるかもしれない」という話は、一見すると遠い国の出来事のようにも聞こえます。しかし、日本でニュースを読む私たちにとっても、いくつかの示唆があります。
- 一つのアプリに依存するリスク:主要な情報源や発信の場が、政治や規制で突然揺らぐ可能性がある
- プラットフォームの多様化:複数のSNSやサービスを組み合わせて使うことの重要性
- アジア発サービスの存在感:RedNoteのようなサービスが米国で受け入れられるとすれば、日本企業やクリエイターにとっても新しいチャンスになりうる
国際ニュースを日本語で追うことは、単に「海外の出来事を知る」だけでなく、自分たちの日常や仕事のリスクとチャンスを見直すきっかけにもなります。
今後のチェックポイント
今後、このテーマをフォローするうえで注目したいポイントを整理しておきます。
- TikTokをめぐる米国内の議論が、法制度や実際の利用可否にどのようにつながっていくか
- RedNoteの米国でのユーザー定着ぶりと、利用者層や利用目的の広がり
- 他の新興アプリが「ポストTikTok」の座をめぐって台頭してくるかどうか
SNSプラットフォームをめぐる国際ニュースは、今後もしばらく注目が続きそうです。新しいアプリ名をニュースやタイムラインで見かけたときは、その背後にある政治・経済の力学も意識してみると、世界の動きがより立体的に見えてきます。
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Reference(s):
cgtn.com








