ガザで乳児が栄養失調死 封鎖続く中で高まる人道危機 video poster
イスラエルによるガザ地区の封鎖が続く中、南部ガザのナセル病院で新たに乳児が栄養失調で死亡しました。ガザ保健当局によると、わずか24時間のあいだに子ども2人を含む9人が飢餓や栄養失調で命を落としており、国連機関は、国境検問所の閉鎖と支援トラックの封鎖が続けば、今後さらに多くの子どもが死亡するおそれがあると警告しています。
2025年12月現在も、ガザ地区では国境検問所の閉鎖や支援トラックの足止めが続き、多くの子どもたちが十分な食料を得られない状況が続いています。
ナセル病院でまた乳児が死亡
南部ガザ地区のナセル病院では、現地時間の金曜日、パレスチナ人の乳児が飢えに耐えきれず死亡したと、医療関係者がアナドル通信に明らかにしました。
ガザの保健省によれば、直近24時間だけで子ども2人を含む9人が栄養失調に関連して死亡したとされています。こうした死亡例は、ガザの医療機関が直面している深刻な現実を象徴しています。
封鎖と支援物資の足止めがもたらす飢餓
国連機関は、ガザ地区への国境検問所が閉鎖され、支援トラックが封鎖され続ければ、さらに多くの子どもが命を落とすおそれがあると警告しています。支援の経路が制限されることで、ガザの人々が必要とする食料にアクセスできない状況が深刻化しています。
子どもは大人よりも短期間で栄養失調に陥りやすく、一度状態が悪化すると、回復のためには安定した食料供給と医療的なケアが欠かせません。支援が滞れば、そのしわ寄せはもっとも弱い立場の子どもたちに集中します。
5歳未満の子ども26万人以上が危機に直面
関係機関によると、現在、5歳未満の子ども26万人以上が緊急に食料を必要としているとされています。これは、十分な栄養を得られないことで命の危険にさらされている子どもが、ガザ地区で非常に多いことを示しています。
数字だけでは実感しにくいかもしれませんが、26万人という規模は、大都市の子ども全員が一度に飢餓の危険に置かれているイメージに近いものです。日々の食事が確保できるかどうかが、子どもたちの生存に直結する状況です。
国際社会に問われる子どもの命をどう守るか
今回の乳児の死亡は、ガザで続く封鎖と人道危機が、最も弱い立場にある子どもたちの命を奪い続けている現実を改めて浮き彫りにしました。戦闘や政治的な対立が続く中でも、人道支援だけは確実に届けられる仕組みをどう確保するのかが、国際社会全体の課題となっています。
国境検問所の運用や支援トラックの通行をめぐる調整は複雑ですが、その影響を最初に、そして最も強く受けるのは子どもたちです。現地から届く数字や警告を、単なる「遠くのニュース」として受け流すのではなく、一人ひとりの命の重さを想像しながら受け止めることが求められています。
今回のポイント
- 南部ガザのナセル病院で、乳児が栄養失調で死亡
- 24時間で子ども2人を含む9人が飢餓や栄養失調で死亡と報告
- 5歳未満の子ども26万人以上が、緊急に食料を必要としているとされる
- 国連機関は、国境封鎖と支援トラックの足止めが続けば、さらなる子どもの死亡を警告
Reference(s):
Another Gaza infant dies from malnutrition amid Israeli siege
cgtn.com








