中国本土の次の巨大インフラ:平陸運河が2026年後半開通へ video poster
中国本土で進む「内陸と海を直結する物流インフラ」として、広西チワン族自治区の平陸運河(全長134キロ)が注目を集めています。開通は2026年後半の予定で、内陸輸送の選択肢を大きく変える可能性があります。
平陸運河とは:広西の内陸水路を北部湾へ
平陸運河は、広西チワン族自治区の内陸水路を北部湾へつなぎ、川・山・地域コミュニティを「海への動線」で結び直す計画です。水運(内陸航路)を軸に、陸上輸送だけに依存しない物流ルートを整える狙いが示されています。
要衝「馬道ジャンクション」:水位と流速を制御する“核心”
プロジェクトの中心にあるのが馬道ジャンクションです。技術者の魏敏新氏はここを「運河全体の核心」と表現し、船舶が安全に通過できるよう、水位や流速を慎重にコントロールする役割を担うとしています。
- 金属構造物の総量:2万5,000トン
- すでに設置済み:8,000〜9,000トン
巨大構造物の据え付けが進むほど、運河が“実際に動くインフラ”へ近づいていることが分かります。
欽州湾の南端で進む「鉄道・道路・海運」の接続
運河の南端にあたる欽州湾では、いわゆるモーダル連携(輸送手段の組み合わせ)が焦点になっています。現地では、鉄道・道路・海運を一体運用することで、内陸から海上輸送へ切り替える流れを滑らかにする構想が語られています。CGTNの記者・徐新晨氏も、こうした統合が「シームレスな物流ネットワーク」につながる点を現場で伝えています。
総投資100億ドル、そして2035年の水路ネットワーク拡大
平陸運河の総投資額は100億ドルとされています。さらに中国本土では、内陸水運の拡張を広げる構想として、2035年までに「四縦四横二網」というレイアウトを掲げ、高規格の水路延長を現在の1万6,000キロから2万5,000キロへ増やす計画が示されています。
水路は完成まで時間がかかる一方、いったん整備されると物流の地図そのものを描き替えます。2026年後半に予定される平陸運河の開通は、その転換点の一つとして位置づけられそうです。
Reference(s):
cgtn.com








