上海の春節準備、馬年へ:花市・ブラインドボックス・豫園ランタンの3景 video poster
2026年の春節(旧正月、馬年)を前に、上海では「古い儀式」と「現代の熱狂」が同じ街角で並走しています。巨大都市が新年を迎える空気は、伝統を守るだけでも、流行に寄るだけでもない——その“混ざり方”がいまの上海らしさとして映ります。
3つの風景で見る、上海の“年越しモード”
市内では、香りや光、そしてコレクション熱のような“いまどき”の高揚が、新年の準備を形づくっています。ポイントは次の3つです。
- 歴史ある思南公館(Sinan Mansions)でのフローラルマーケット
- 若者をとりこにする「ブラインドボックス」玩具のブーム
- 豫園(Yuyuan Garden)ランタンフェスティバルの輝き(国家級の文化財)
1)香りで“節目”をつくる:思南公館の花市場
思南公館のフローラルマーケットは、街の歴史的な景観の中に、新年の気配を立ち上げる場所です。花の香りや色彩は、忙しい都市生活の速度をいったん緩め、「これから切り替わる」という実感を手渡します。
メガシティの新年準備は、派手さだけでなく、こうした“整える時間”が要になるのかもしれません。
2)現代の縁起物?:ブラインドボックス玩具の熱
一方で、若い世代の間では「ブラインドボックス」(中身が開けるまで分からない玩具)が注目を集めています。何が出るか分からない偶然性は、くじ引きのようなワクワクを生み、交換や会話のきっかけにもなります。
伝統的な年中行事が大切にしてきた“めでたさ”や“運試し”が、現代のプロダクトと接続している——そんな見え方もできます。
3)夜の光が記憶をつなぐ:豫園ランタンフェスティバル
豫園のランタンフェスティバルは、圧倒的な光の演出で新年の高揚を可視化する存在です。国家級の文化財として位置づけられるこの祭りは、観光的な華やかさだけでなく、世代をまたいで受け継がれてきた“祝う形式”そのものでもあります。
古い庭園空間に灯る光は、都市の更新が進むほどに、逆に「残したいもの」を浮かび上がらせます。
伝統とトレンドが同居する都市が示すもの
花の香り、玩具の熱、ランタンの光——上海の春節準備は、過去を保存するだけでも、未来へ急ぐだけでもありません。異なる時間感覚が同じ街で折り重なり、人々がそれぞれのやり方で“年を迎える”余白が生まれています。
新年とは、何かを新しくする行事であると同時に、何を手放さずに持ち越すかを確かめる季節でもあります。上海の3つの風景は、その両方を静かに映しているようです。
Reference(s):
Old rituals meet modern vibes as Shanghai embraces Year of the Horse
cgtn.com








