中国の天舟10号、次世代宇宙服「飛天」を天宮宇宙ステーションへ輸送へ video poster
宇宙空間での活動効率と安全性を飛躍的に高める次世代の宇宙服が、中国の宇宙ステーション「天宮」に導入されます。
天舟10号が運ぶ「次世代の装備」
中国は、貨物輸送船「天舟10号」を打ち上げ、新型の船外活動用宇宙服「飛天(フェイティエン)」を天宮宇宙ステーションへ届ける計画です。今回の更新により、宇宙飛行士の活動環境は大きく改善される見込みです。
特筆すべきは、宇宙服の耐用年数の向上です。従来のモデルでは3年間で15回の船外活動(EVA)が限度でしたが、新モデルでは4年間で20回まで拡大されます。これにより、より長期的なミッションや頻繁なメンテナンスが可能になります。
「飛天」次世代モデルの主な進化点
第2世代となる今回の「飛天」デザインでは、技術的な信頼性と快適性の両立が追求されています。主な改良点は以下の通りです。
- 柔軟性の向上: 肘と膝に気密性の高いベアリングを採用し、関節の動きがよりスムーズになりました。
- 生命維持システムの強化: より強固なライフサポートシステムを搭載し、過酷な環境下での信頼性が高まっています。
- 熱防御と快適性: 熱保護機能が強化され、内部の温度調節(サーマルコンフォート)が改善されました。
- 操作性の最適化: ヒューマンマシンインターフェース(人間と機械の接点)が洗練され、操作ミスを防ぐ安全設計が導入されています。
宇宙という極限状態において、身体的な負担を減らし、安全に作業を行えることは、ミッションの成否を分ける重要な要素です。こうした装備の地道な進化が、結果として宇宙探査の可能性を広げることにつながると考えられます。
Reference(s):
China's Tianzhou-10 to deliver spacesuits to Tiangong space station
cgtn.com