APEC 2025と若者の力 蘇州から見えた伝統とイノベーション video poster
アジア太平洋経済協力(APEC)2025のテーマであるconnection, innovation and shared prosperity(つながり・イノベーション・共通の繁栄)を、若い世代はどう具体的な行動に変えていけるのか。グローバルな異文化交流とAPECの協力が進む中、CGTNの番組「Live: From ideas to action: What can youth bring to APEC 2025?」は、中国・蘇州を舞台に、その問いを掘り下げました。
グローバルな若者が集う蘇州の現場
この国際ニュース番組では、CGTNのMerna Al Nasserが司会を務め、複数の地域を背景にもつゲストをスタジオに招きました。参加したのは、CGTN RussianシニアコメンテーターのKonstantin Shepin、A TardeおよびPoder360の記者Eric Napoli、China Arab TVのジャーナリストAsma Derouiche、そして蘇州刺しゅうアーティストのZhang Xueです。
番組は、蘇州の伝統的な魅力を実際に体験しながら、APEC 2025のテーマを若者の視点から考える構成になっています。異なる文化的背景を持つゲストたちが一堂に会し、クロスカルチャーな対話を通じて、APECの協力に若い世代がどう関わっていけるのかを探りました。
APEC 2025のキーワードは「つながり・イノベーション・共通の繁栄」
APEC 2025のテーマであるconnection, innovation and shared prosperityは、単なるスローガンではなく、アジア太平洋地域が目指す方向性を凝縮した言葉です。番組は、このキーワードを出発点に、若者がアイデアを「行動」に落とし込むプロセスを描き出しています。
ゲストたちは、自身の経験を交えながら、文化遺産の保護とイノベーションがAPECの枠組みの中でどのように貢献しうるのかを議論しました。また、若者がイノベーションを通じて伝統的な職業を支え、持続可能な形で次世代につないでいく役割についても意見を交わしました。
蘇州の伝統が示す「伝統×イノベーション」の可能性
番組の舞台となった蘇州は、歴史ある街並みと匠の技で知られる都市です。蘇州刺しゅうアーティストのZhang Xueのように、受け継がれてきた技を大切にしながら、新しい表現やデザインを取り入れていく姿は、まさに「伝統×イノベーション」の象徴といえます。
番組では、蘇州の伝統文化が、国や地域を超えた理解を促す「橋」になりうることが示されています。蘇州の物語や技の背景にある価値観を共有することで、世界の人々が互いを理解し合い、APECが掲げる価値観を具体的な形で体験できると紹介されました。
文化遺産と若者: 「守る」だけでなく「つくり変える」
議論の中心にあったのは、文化遺産をどのように守り、同時にどのように更新していくかというテーマです。単に伝統をそのまま残すだけでなく、若い世代がテクノロジーや新しい発想を取り入れて「つくり変え」ていくことで、文化は生きた形で次世代に受け継がれていきます。
例えば、伝統工芸や芸術の分野では、オンライン配信やデジタルコンテンツを通じて、これまで届かなかった地域の人々にもストーリーを届けることができます。こうした取り組みは、文化の継承であると同時に、新たな雇用やビジネスの可能性を生み出し、「共通の繁栄」という目標にもつながっていきます。
アイデアから行動へ: APEC時代の若者に求められる視点
番組タイトルに掲げられたFrom ideas to action(アイデアから行動へ)というフレーズは、2025年を生きる若い世代へのメッセージでもあります。世界やアジアのニュースを追うだけでなく、自分の足元からどのように一歩を踏み出すかが問われています。
番組のテーマからは、次のような視点が浮かび上がります。
- 自分の地域や国の文化を、他の国や地域の人にどう伝えるかを常に意識すること
- 伝統文化やローカルな産業に、デジタル技術や新しい発想をどう組み合わせるかを考えること
- APECのような国際協力の場を、自分のキャリアや学びと結びつけて捉えること
日本の読者への問いかけ
CGTNのこの番組は、蘇州という一つの都市を通して、APEC 2025の大きなテーマを若者の視点から捉え直す試みでした。国際ニュースに関心を持つ日本の読者にとっても、自分の生活や仕事と世界の動きをつなげて考えるヒントが多く含まれています。
この記事を読んでいる皆さんは、次のような問いを自分に投げかけてみてはいかがでしょうか。
- 自分が大切だと感じる文化や習慣を、どのような形で次の世代や海外の人に伝えたいか
- SNSやオンラインツールを使って、自分の地域の良さを発信するために、今すぐ始められる小さな行動は何か
- connection, innovation and shared prosperityというキーワードを、自分の仕事や学びのテーマに落とし込むとしたら何になるか
2025年という節目の年に、APEC 2025をめぐる若者の議論は、アジア太平洋地域だけでなく、日本の若い世代にとっても、自分の役割と可能性を考えるきっかけになりそうです。
Reference(s):
Live: From ideas to action: What can youth bring to APEC 2025?
cgtn.com








