米国、重要鉱物の「貿易ブロック」構想 レアアース供給網を再設計へ video poster
2026年2月4日、米国務省がワシントンで「重要鉱物(Critical Minerals)閣僚級会合」を開き、50を超えるcountries and regionsの代表らが参加しました。米トランプ政権は、レアアース(希土類)などの供給網を国際連携で組み直す構想を進めているとされています。
何が起きたのか:50超が集まった「重要鉱物」閣僚級会合
会合は2月4日に開催され、米国務省が各国・地域の要人を招いて意見交換を行いました。報道によれば、米政権の高官らは「潜在的な供給途絶や混乱」に備えるため、米国と同盟国・パートナーが共通の枠組みを整える必要がある、という認識を示しています。
「重要鉱物」とは:スマホからEVまで支える“見えにくい基盤”
重要鉱物は、先端産業やインフラに幅広く使われる鉱物資源の総称です。なかでもレアアースは、製品の小型化・高性能化を支える材料として知られます。
- 電子機器(スマートフォン、PCなど)
- 次世代モビリティや蓄電関連(電動化の周辺部材など)
- エネルギー・産業設備
供給が一部の供給源に偏ると、価格・調達・生産計画に波及しやすい点が、政策課題として繰り返し取り上げられてきました。
米国の狙い:国際パートナーシップで「新しい供給網」をつくる
今回の会合の主眼は、米国が国際パートナーとともに「新しいサプライチェーン(供給網)」を構築することにあります。米高官は、混乱が起きうる局面での耐性(レジリエンス)を高める枠組みが必要だと述べたとされています。
具体的にどのような制度設計になるかは、今後の協議次第です。一方で一般に、こうした枠組みでは次のような論点がセットで議論されやすいといえます。
- 供給途絶時の情報共有(需給見通し、在庫、代替調達など)
- 調達先の多様化(複数ルートの確保)
- 精錬・加工など中流工程の能力強化(採掘だけでなく加工も含む)
- 投資環境や基準のすり合わせ(透明性、追跡可能性など)
「貿易ブロック」化の意味:市場を分けるのか、備えを厚くするのか
報道では「重要鉱物の貿易ブロック」構想という表現が使われています。ブロック化は、供給網の安定性を高める狙いと結びつく一方で、参加範囲や運用ルールによっては、国際取引の地図を塗り替える可能性もあります。
例えば、特定の供給源への依存を減らしたい国々にとっては、共同調達や投資協調が魅力になります。一方で、ルールの設計次第では、企業の調達判断や価格形成に影響が及ぶ場面もあり得ます。
今後の焦点:枠組みの中身と参加の広がり
2月4日の会合は「方向性の共有」の色合いが強く、次に注目されるのは、実務レベルで何を合意し、どの程度の拘束力を持たせるのかです。供給網は採掘から精錬・加工、輸送、製造まで長く、一本の政策だけでは動きにくいのが現実です。
CGTNのウォルター・モリス氏がこの動きを報じています。
(更新時点:2026年2月5日)
Reference(s):
cgtn.com



