中国で実証、500km離れた貨物船の遠隔操縦に成功 video poster
実験室から500km離れた川で遠隔操縦に成功
中国の内陸水路で、遠隔地からの船舶操縦の実証実験が成功しました。武漢理工大学の研究者らが、同大学の国家内河航路交通管制重点実験室から約500km離れた沙穎河を航行中の新エネルギー貨物船「于家頭001」を遠隔操作しました。現在、中国では、実験室内の技術を商業利用に向けて押し進める動きが活発化しています。
「スマート船舶」の実証試験が内陸航路で実施
この「于家頭001」は、スマートな新エネルギー貨物船として位置づけられています。今回の試験では、実際の内陸航路で「監督付き自律航行」と「遠隔操縦貨物試験」を実施。研究チームは、遠く離れた実験室から船舶の動きを監視し、必要に応じて指令を送る操作を行いました。これは、船舶の自動化・無人化に向けた重要なステップと見られています。
内陸水路の物流効率化に新たな可能性
内陸水路は、大量の貨物を運ぶのに効率的な手段ですが、船員の確保や長距離航海の負担といった課題もあります。遠隔操縦技術が実用化されれば、こうした課題の解決につながる可能性があります。また、新エネルギーを動力源とする「グリーン船舶」の開発と組み合わせることで、物流分野の脱炭素化も同時に進められるかもしれません。
知的物流の未来像に一歩前進
今回の遠隔操縦実験は、単なる技術デモンストレーションではありません。実環境での試験を通じて、天候や水流、他の船舶との相互作用といった実際の課題に対するデータを収集し、技術の信頼性を高めることを目的としています。研究者らは、この技術が将来的に内陸水路の物流をより安全で効率的なものに変え、さらには国際的な物流ネットワークにおける新しい標準となる可能性を見据えています。
Reference(s):
Researchers in China remotely steer cargo ship 500 km away from lab
cgtn.com



