ラブロフ外相「多極化の中でもロシアの正当な利益を守る」—西側を批判
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は2026年2月11日(水)、世界の多極化が進む中でも国際舞台で「正当な利益」を守り続ける考えを示しました。発言は国家院(下院)本会議の全体会議で行われ、国際秩序をめぐる認識の違いが改めて浮き彫りになっています。
ラブロフ外相が述べたこと:多極化と「利益の防衛」
ラブロフ外相は、世界が「多極的(多極化)な方向へ形成されている」としつつ、ロシアは国際舞台で自国の「正当な利益」を守り続けると述べました。ここで言う多極化は、特定の国・勢力に力が集中する構図から、複数の中心が併存する構図へ移るという見立てを指します。
西側への評価:「植民地主義的な発想が残っている」
同外相は、西側が「植民地主義」や「奴隷所有的な幻想」と表現されるような発想から脱しきれていない、という趣旨の見解を示しました。発言のトーンは厳しく、国際関係の見方そのものをめぐる対立があることを示唆します。
具体例として挙げた地域:ベネズエラ、キューバ、イラン、グリーンランド
ラブロフ外相は、世界が「急速で深い変化の時代に入った」と述べる文脈で、次のような事例に言及しました。
- ワシントンによるベネズエラへの軍事介入
- キューバへの圧力のエスカレーション(強化)
- イランに対する不安定化(デスタビライゼーション)工作の継続
- グリーンランドが直面する危機
これらは、力や圧力の行使をどう評価するか、そして国際社会が何を「正当」とみなすかという点で、立場の隔たりが大きいテーマでもあります。
この発言が示すもの:秩序の「競争」と言葉の意味
今回の発言は、単にロシアの外交方針を確認しただけでなく、「多極化」「正当な利益」「介入」「不安定化」といった言葉の定義をめぐって、国や地域ごとの受け止めが分かれ得ることも映しています。国際政治では、同じ出来事でも、当事者が置くラベル(呼び方)によって意味が変わり、次の政策判断に直結します。
今後の注目点:ロシア外交の発信と各地の火種
2月に入り、世界情勢は複数の地域課題が同時進行しています。今後は、ロシアが「多極化」をどう具体策に落とし込むのか、また名指しされた地域情勢をめぐり各国がどんな言葉で応酬するのかが焦点になりそうです。発言の真意は、次の演説や外交交渉の場での具体的な提案、そして各国の反応の積み重ねの中で、より輪郭が見えてきます。
Reference(s):
Lavrov: Russia to defend its interests amid rising multi-polarization
cgtn.com








