米判事、トランプ氏のBBC訴訟を2027年2月公判へ
米国でドナルド・トランプ大統領がBBCを相手取って起こした総額100億ドル(名誉毀損50億ドル+不公正取引50億ドル)の訴訟について、連邦判事が「2027年に公判が可能」として、2027年2月15日開始の見込み日程を示しました。手続きの先延ばしを狙ったBBC側の申し立ては退けられています。
何が決まった?──公判は2027年2月15日開始(暫定)
米フロリダ州南部地区の連邦裁判所で、ロイ・カルマン・アルトマン判事が、2週間の公判を2027年2月15日に開始する暫定日程を設定しました。裁判所命令は今週水曜日に出されたとされています。
BBCが求めた「ディスカバリー延期」は認められず
BBCは、訴えの却下を求める申し立て(motion to dismiss)を準備しているとして、その判断が出るまでの間、証拠開示手続き(ディスカバリー)を延期するよう裁判所に求めていました。
ディスカバリーでは、当事者が文書や情報を相互に開示する必要があり、BBC側はトランプ氏報道に関する大量のメールなどの提出を迫られる可能性がある、という事情が背景にあります。
これに対し判事は、BBCの申し立ては「時期尚早(premature)」だとして、現段階での手続き停止は認めない判断を示しました。
訴訟の発端──2021年1月6日の演説編集をめぐって
トランプ氏は2025年12月、BBCが2021年1月6日の演説を編集した方法を問題視して提訴しました。演説は、米議会が2020年大統領選でのジョー・バイデン次期大統領(当時)の勝利を正式認定しようとしていたタイミングの前に行われ、その後に一部支持者が連邦議会議事堂へ流入したとされています。トランプ氏は当時、選挙が「盗まれた」と主張していたと説明されています。
BBCの立場──謝罪はしたが「名誉毀損は否定」
BBCは編集についてトランプ氏に謝罪した一方で、名誉毀損に当たるという主張は退けています。またBBCは、「係争中の法的手続きについてこれ以上のコメントはしないが、この訴訟では防御する」と述べたとされています。
今後の焦点:却下申し立てと、証拠開示の行方
提出書面によれば、BBCは今後、主に次の点を理由に訴えの却下を求める方針です。
- 管轄の問題:問題となった番組がフロリダ州で放送されておらず、裁判所に管轄がない
- 請求の不備:トランプ氏の主張が法的に十分に構成されていない
ただ、今回の判断により、少なくとも当面はディスカバリーが進む可能性があり、編集判断の経緯や社内コミュニケーションなど、どこまで情報が明らかになるかが注目点になりそうです。公判予定は2027年2月で、現在(2026年2月)から見ると約1年先の出来事ですが、訴訟手続きはそれ以前から段階的に進行していきます。
Reference(s):
U.S. judge: Trump's lawsuit against BBC to go to trial in Feb. 2027
cgtn.com








