メキシコの人道支援船がハバナ入港 米国の関税圧力の中で支援継続
キューバの燃料不足と配給強化が続くなか、メキシコからの人道支援を載せた船がハバナ港に到着しました。米国が対キューバ向け石油供給国への関税を示唆する状況下での動きとして注目されています。
ハバナ港に入った「人道支援」――早朝に2隻
ロイターによると、メキシコ船籍の2隻が現地時間12日早朝、人道支援物資を積んでハバナ港に入りました。うち1隻の「パパロアパン(Papaloapan)」は、白い包装のパレットを甲板上に大量に積み、要塞「エル・モロ(El Morro)」の脇を通過して港内の静かな水域へと進みました。
背景にある「燃料供給の圧迫」と配給の引き締め
今回の到着は、キューバ政府がより厳格な配給措置を発表した数日後だとされています。報道では、その背景として、米国がキューバの燃料供給を絞り込もうとしていることが挙げられています。
また米国は1月、キューバに石油を供給する国に対して関税を課す可能性を示し、キューバが米国の国家安全保障にとって「異常な脅威」だと主張しました。一方、ハバナ側はこの主張を否定しています。
メキシコは1月に石油輸送を停止、その後に支援物資
メキシコは、トランプ政権からの圧力を受けて、1月中旬にキューバ向けの原油・精製品の輸送を停止したとされています。そのうえでメキシコ政府は今回、人道支援の実施を発表しました。
メキシコ政府は声明で、支援船はベラクルス港を出港し、キューバの民間住民向けに814トン超の物資を運んでいると説明しました。
支援物資の主な中身(発表ベース)
- 液体・粉末ミルク
- 食肉加工品
- クッキー
- 豆、米
- ツナ(水煮)、イワシ
- 植物油
- 個人衛生用品
港で見守った住民の言葉――「忘れられない行為」
報道によれば、ハバナ在住の65歳の住民エディベルト・ロドリゲス氏(国営部門で勤務)は、入港の様子を見守りながら、メキシコの対応を「忘れられない行為」だと評しました。
同氏は「メキシコは私たちを見捨てなかった」「(米国という)世界の超大国からの圧力があっても、恐れなかった」と述べたとされています。
今後:追加の支援も「数日以内に」
メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は(現地時間)12日、数日以内に2回目の人道支援物資を送ると述べたと報じられました。
静かな港の風景が映すもの
今回の入港は、食料・衛生用品といった生活必需品が、国際政治の緊張や制裁・関税の議論と並走しながら動いている現実を浮かび上がらせます。港に入る船の姿は穏やかでも、背後では「燃料」「物流」「家計」をめぐる綱引きが続いています。
出典:ロイター(報道内容に基づく)
Reference(s):
cgtn.com








