イランと米国、2月26日にジュネーブで協議へ――核合意草案と制裁解除が焦点
イランと米国は、核合意をめぐる立場の隔たりが残る中でも協議を継続し、今週2月26日(木)にスイス・ジュネーブで次回協議を行う予定です(2026年2月23日現在)。交渉のテーブルの外では米軍の配備増強も報じられており、対話の継続そのものが緊張緩和の試金石になっています。
2月26日の会合はジュネーブで開催へ:オマーン外相が発表
オマーンのバドル外相は23日、次回の米・イラン協議が26日にジュネーブで行われると明らかにしました。外相はSNSへの投稿で、合意の最終化に向けて「もう一歩踏み込む」前向きな動きがあるとの趣旨も示しています。
イラン側:数日以内に「可能な合意案の草案」を提出する考え
イランのアラグチ外相は、米メディアMSNBCのインタビューで、2〜3日以内に米国との合意案の草案を準備し、米代表団に提出する考えを述べたとされています。さらにCBSの番組でも、交渉によって相違点を解決する意向を改めて示しました。
同外相は、26日にトランプ米大統領の特使スティーブ・ウィトコフ氏と会う可能性に言及し、木曜の協議で「暫定的な草案」を議題にする可能性もあるとしました。
イランが求める柱:「平和的核」と制裁解除
- 合意に「平和的な核開発計画」を含めること
- 米国による対イラン制裁の解除
- 国内の核計画の下でのウラン濃縮の権利を確保すること
アラグチ外相は、2015年に世界の大国と結ばれた合意より「より良い合意」にできる可能性にも言及し、今回は細部を詰めすぎず、基本事項で合意し、核計画が平和的であり続けることと追加の制裁解除を両立させたいという趣旨の発言をしています。
また同外相は、米国が攻撃した場合の自衛権に言及し、米軍基地を標的にする可能性を示唆する発言も伝えられました。
IAEAとの電話協議:「対話の道」を強調
イラン国営通信IRNAによると、アラグチ外相は23日、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と電話協議を行い、持続可能な核合意に向けて「建設的な関与」と「対話の道」を重視することを確認したとされています。
米側の条件と「依然大きい隔たり」:制裁解除の範囲と仕組みも論点
ロイターによると、イランの高官は匿名を条件に、制裁解除の「範囲とメカニズム」を含め、両者の間に大きな違いが残っていると述べたとされます。制裁解除には「論理的な工程表」が必要で、相互利益に基づく合理性が求められるという主張です。
一方で米国は、合意にはウラン濃縮の禁止、濃縮物質の撤去、長距離ミサイルの制限、地域の代理勢力への支援縮小を含めるべきだと述べてきたとされ、分析者は、これらはイランにとって受け入れが「非常に難しい」条件になり得ると見ています。
交渉の背後で高まる軍事的圧力:ヨルダンの米軍基地で配備増の報道
外交の動きと同時に、軍事面での圧力も報じられています。報道によれば、米国は最近、ヨルダンのムワファク・サルティ空軍基地に多数の戦闘機や輸送機を展開し、通常より顕著に増えているとされています。中東地域のほかの米軍基地でも増強の報告があるとのことです。
ここまでの協議:2月に「間接協議」2回
米・イラン間の間接的な核協議は今月すでに2回行われ、第1回が2月6日にマスカット、第2回が2月17日にジュネーブで実施されたとされています。26日のジュネーブ協議は、その流れを引き継ぐ形です。
今回の注目点:合意草案は“前に進む材料”になるか
- 草案の提出が本当に実現し、どこまで具体的に踏み込むのか
- 制裁解除の範囲・手順・期限をどう設計するのか
- ウラン濃縮をめぐる扱い(権利の主張と禁止要求の衝突)をどう整理するのか
- IAEAを含む検証と監視の枠組みをどう位置づけるのか
- 軍事的緊張が高まる中で、対話のチャンネルを切らさない運用ができるのか
イランのペゼシュキアン大統領は、最近の米国との交渉が「励みになるシグナル」を生んだとしつつ、「あらゆる可能性」に備える姿勢も示しています。26日の協議は、言葉の応酬ではなく、合意の“骨格”をどこまで共有できるのかが問われる場になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








