イラン・米の間接核協議、オマーンが仲介 「新しい解決策に前例ない開放性」
イランと米国の間接的な核協議をめぐり、オマーン外務省は2026年2月26日(木)、最新ラウンドで双方代表団が「新しく創造的なアイデアや解決策に対し、前例のない開放性」を示したと、SNS(X)で発表しました。協議が技術面だけでなく「合意を支える保証」に踏み込む局面に入っていることをうかがわせます。
オマーン外相がジュネーブで米側要人と会談
オマーン外務省の発表によると、オマーンのバドル外相(Sayyid Badr bin Hamad bin Hamood Albusaidi氏)は26日、スイス・ジュネーブで、米大統領の特使スティーブ・ウィトコフ氏、そしてドナルド・トランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏と会談しました。会談は、継続中の「イラン・米間接交渉」の枠組みの中で行われたとしています。
焦点は「核プログラムの要素」と「持続可能な保証」
発表では、この会談で次の点が取り上げられたと説明しています。
- イラン側の見解と提案
- それに対する米交渉チームの回答と質問
- イランの核プログラムの主要要素
- 望ましい合意に到達するために必要な「保証」
- 技術面・監督(検証)面の論点
「保証」という言葉が前面に出ているのがポイントです。条件の合意だけでなく、その履行をどう担保し、監督していくか(検証や運用の設計)が、交渉の中心テーマになっていることを示しています。
「集中的かつ建設的」——“創造的アイデア”の意味するもの
バドル外相は、交渉努力が「集中的かつ建設的」に続いているとしたうえで、交渉担当者が「新しく革新的なアイデアや解決策」に開かれている、と述べたとされています。また、進展に資する環境を整えながら、「持続可能な保証」に支えられた公正な合意を目指すとしています。
ここでいう“創造的な解決策”は、従来の枠組みの焼き直しというより、技術・監督・保証の組み合わせをどう設計し直すか、という現実的な工夫を指す可能性があります。合意の「文言」よりも、運用の「仕組み」が問われる段階とも言えそうです。
前日夜にはイラン外相とも会談
発表によると、バドル外相は前日の2月25日(水)夜にも、ジュネーブでイランのアッバス・アラグチ外相(Seyed Abbas Araghchi氏)と会談しました。オマーンが両者の間を行き来しながら、論点整理と着地点の探索を担っている構図が浮かびます。
いま何が「次の見どころ」になるか
今回の発表から読み取れる、当面の見どころは次の3点です。
- 保証の中身:合意を「続くもの」にするための担保をどう組み立てるのか
- 技術と監督(検証)の設計:核プログラムの要素をどう扱い、どう監督するのか
- 仲介の機能:オマーンが提案・質問・回答の交通整理をどこまで進められるか
「前例のない開放性」が、具体的な文書作業や次回協議の日程にどうつながるのか。ジュネーブで続くやり取りが、次の一歩を形作ることになりそうです。
Reference(s):
Iranian, U.S. delegations demonstrated openness to new solutions
cgtn.com



