ロシア、米国のホルムズ海峡封鎖を「国際法違反」と非難
米国が実施しているホルムズ海峡の海上封鎖をめぐり、ロシアが国際法に反する一方的な措置だとして強く批判しました。この動きは、中東情勢の緊迫化と世界経済への影響が懸念される中、重要な論点となっています。
ロシア外務省報道官が指摘する「違法性」
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は先日行われた定例記者会見で、米国によるホルムズ海峡の海上封鎖について言及しました。ザハロワ氏は、この措置は「一方的で正当性を欠き、国際法に矛盾する」と述べ、米国政府の行動を厳しく非難しました。
さらに彼女は、「これはワシントンによる国際法的枠組みのまたしても恣意的な解釈であり、紛争のさらなるエスカレーションに寄与するだけでなく、当然のことながら対応する経済的結果をもたらす」と指摘。封鎖がもたらすリスクを強調しました。
封鎖が招いた地域と世界への影響
ザハロワ報道官は、米国とイスラエルによるイランへの「いわれなき侵略」が、ペルシャ湾地域の船舶の航行をほぼ停止状態に追い込み、世界のエネルギー市場を混乱させ、多くの国々の農業や産業に損害を与えていると述べました。
この発言の背景には、今年2月末に始まったとされる軍事衝突があります。先月4月9日にはイランのメディアが、この戦争で国内で3,000人以上が死亡したと報じるなど、人的被害も深刻化している状況です。
米国側の強硬姿勢と封鎖継続の意思
一方、米国のピート・ヘグセス国防長官は、イラン側が合意を受け入れない場合、米軍はイランの「インフラ、電力、エネルギー」を攻撃する可能性があると警告しました。
ヘグセス長官は、ホワイトハウスが「経済的圧力を最大化している」とし、イラン指導部が「賢明な選択」をしない限り、イラン港に対する米海軍の封鎖は継続されるとの見解を示しました。米国側の強硬な姿勢がうかがえる発言です。
国際法をめぐる対立と今後の行方
ホルムズ海峡は世界の原油供給の要衝です。ここでの封鎖をめぐる米露の見解の相違は、単なる二国間の問題を超え、国際的な航行の自由と法の支配に関する根本的な問いを投げかけています。
ザハロワ報道官の発言は、武力行使や経済圧力よりも、国際法に基づく対話と解決を重視する立場を示すものといえるでしょう。情勢が緊迫化する中、国際社会の対応にも注目が集まります。
Reference(s):
US blockade of Hormuz violates int'l law, says Russian spokesperson
cgtn.com








