米上院、トランプ氏のキューバ軍事行動を制限する決議案を否決
米国上院で、ドナルド・トランプ大統領が議会の承認なくキューバに対して軍事行動を起こすことを禁じようとした決議案が、党派的な投票で阻止されました。この動きは、大統領の戦争権限を巡る米議会内の継続する対立を浮き彫りにするものです。
党派色が強かった投票結果
共和党が主導権を握る上院は先週火曜日、民主党主導の戦争権限決議案に対する手続き措置を51対47で可決し、事実上、同決議案の審議を阻止しました。投票はほぼ完全に党派ラインに沿った結果となりました。
「軍事行動ではない」との共和党の主張
決議案を阻止するための議事進行問題を提起した共和党のリック・スコット上院議員(フロリダ州)は、トランプ氏が部隊を展開しておらず、現在、米国とキューバの間には敵対行為が存在しないとして、戦争権限に基づく投票は適切ではないと主張しました。
「燃料封鎖は戦争行為」と指摘する民主党
一方、決議案の主要な発案者である民主党のティム・ケイン上院議員(バージニア州)は、米国がキューバへの燃料供給を止めようとする努力は軍事行動に該当すると反論しました。ケイン議員は投票前の上院演説で、「もし他国が米国に対して、我々がキューバにしていることをしていたら、間違いなくそれを戦争行為と見なすだろう」と述べています。
トランプ氏の「キューバは次」発言と議会の苦闘
トランプ大統領は以前から「キューバは次だ」と発言しており、同国の政府が崩壊寸前にあると頻繁に主張してきました。一方、民主党は、ベネズエラ沖での船舶への攻撃やイランとの戦争など、議会の承認なしに行われた最近の一連の軍事作戦を念頭に、大統領に議会の承認を得るよう強制する試みを上下両院で繰り返し失敗させています。
今回の決議案否決は、2026年現在も続く、行政と立法の間、そして政党間の、戦争と平和を決定する権限を巡る緊張関係の一端を示す事例といえるでしょう。
Reference(s):
US Senate rejects bid to bar Trump from military action against Cuba
cgtn.com



