中国、核融合「人工太陽」実用化へ前進 産業化に向けた計画進行中 video poster
核融合エネルギーという「夢のエネルギー」の実現に向け、中国が主導する国際プロジェクトが重要なマイルストーンを迎えています。中国循環-3(CFETR)と名付けられた大型実験装置は、太陽のエネルギー生成原理を地上で再現する「人工太陽」として注目されており、その実用化への道筋が2026年現在、着実に描かれつつあります。
そもそも核融合エネルギーとは?
核融合とは、太陽などの恒星内部で起こっている現象で、軽い原子核同士が融合してより重い原子核になる際に莫大なエネルギーを放出します。この反応を地上で安全に制御し、発電に利用できれば、少ない燃料で膨大な電力が得られ、二酸化炭素を排出しない次世代のエネルギー源として期待されています。
中国循環-3の挑戦と最新進捗
中国循環-3は、核融合炉の実現を目指す中国主導の国際共同プロジェクトです。その特徴は、イオン温度1億2000万度、電子温度1億6000万度という極めて高いプラズマ状態を長時間維持できる点にあります。
- 現在、計画通りに装置の総合的なアップグレード作業が進められています。
- 核融合反応の持続的な「燃焼」を達成するための最初の試験運転が、2027年に予定されています。
これは、技術開発から実証・産業化フェーズへの移行を示す重要な一歩です。
「産業化」という次のステージへ
これまで核融合研究は主に実験室レベルで進められてきました。しかし中国循環-3のプロジェクトは、「産業化」という明確なゴールを見据えて設計されています。2027年の燃焼試験は、核融合エネルギーが将来の発電システムとして成立する可能性を実証するための重要な試金石となるでしょう。
この分野では、日本を含む世界各国でも研究が活発化しており、クリーンエネルギー確保に向けた国際的な技術競争と協力の時代が到来しつつあります。中国循環-3の進展は、その動きを一層加速させる可能性を秘めています。
核融合エネルギーの実現は、エネルギー安全保障と気候変動問題という二つの世界的課題への回答となるかもしれません。2027年に予定される試験結果は、世界のエネルギー未来図を考える上で、大きなヒントを与えてくれるでしょう。
Reference(s):
China's new nuclear power unit's core facility installation begins
cgtn.com



